清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

本にはね どのように線 引くのかな

私事で恐縮だが、最近は、本にどのように線を引くか、迷っている。

唐突だが、ここで、私の本への線の引き方の歴史(?)を書いてみたい。

10代から20代の前半(大まかに言えば)の時は、私は線を引かなかった。本のマップ(あの辺に、あんなことが書いてあったな、という感じ)がインプットされていた(と思っていた)からである。もっとも、教科書は、厳密に覚えなければいけないので、線を引いていたが、引き方を決めなかったのがまずく、汚くなってしまい、現時点では邪魔だ。後の展開とは別に話すが、個人的には、教科書には線を引かないか、引いても鉛筆(シャープペン)で薄くするぐらいにしたほうがいいと思う。間違っても消せるようにするためだ。

20代の後半になって、本のマップのインプットが怪しくなっていた。そこで、まずは、先述の黒鉛筆で線を引くようになった。しかし、やっていくうちに、見にくいように感じたので、松田道雄流の赤スジ(普通の赤鉛筆でよい)方式にした。最初は消せる赤ペン、ならびに消せる赤鉛筆にしていたが、コストの関係で、最終的には普通の赤鉛筆にした。

そんなある日、齋藤孝さんの『三色ボールペン情報活用術』、ならびに、『三色ボールペンで読む日本語』を読んだ。直感的に素晴らしい方法論だと感じた。すなわち、客観的に最重要なところには赤線、客観的にまあ重要だと思ったところに青線、主観的に面白いと思ったところには緑線を引くのだが、自分の思考が分けられそうで素晴らしいと思った。ただ、ボールペンだと、絶対に消せなくなるのと、この方法だとメインの線が青になるので、抵抗があったが、現在、齋藤孝さんの本で3色方式を試している。

その他、後述の「本に書き込みすることに関する資料集」というサイトには、新渡戸稲造流の赤・青鉛筆法(「文章が宜いなあと思つた所には赤い線を引く、思想が宜いなあと思つた所には青い線を引く」。新渡戸稲造「読書と人生」. 『新渡戸稲造全集』第11巻. 東京 : 教文館, 1969, p.387-445 の内容を、後述のサイトから引用。ただし、別に自分で決めるという方法論もある)や、森本哲郎流の、回数による色分け(1度目は赤、2度目は青、など)、外山滋比古流の賛成反対法(清高の命名。内容は、たとえば、「自分の考えと同じものは青、反対趣旨のところには赤線、新しい知識を提供しているところは黄の線」。外山滋比古『思考の整理学』東京 : 筑摩書房, 1986 (ちくま文庫) (p.89-90)の内容を、後述のサイトから引用)

このように、いろいろな方法論があるが、読者の皆様は、どのように線を引いているのだろうか。

なお、この記事に関連する投票がありますので、トップページから。http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974

*なお、本の線の引き方については、「本に書き込みすることに関する資料集」(http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/hon_kataru/katudou/021-b.html
が有益です。それとは別に、齋藤孝流三色(一般のとは違い、赤、青、緑)ボールペン方式については、『三色ボールペンで読む日本語』(角川書店(特製ペン付)、角川文庫)、『三色ボールペン情報活用術』(角川oneテーマ21)参照。