某日、『毎日が発見』11月号を読み(『毎日が発見』11月号の目次は、http://www.mainichigahakken.net/subs/contents-200911/contents-200911.html)
世界的ピアニストの中村紘子さんが、音楽コンクールは同じ曲が弾かれるので、人によって解釈が異なることが発見でき、クラシックにはまるきっかけになるという趣旨の文章を読んで、面白いと思った。
実践の機会はないかと窺っていたが、今年は第4回仙台国際音楽コンクール(詳しい情報はこちら。http://www,simc.jp/)
の年。市の広報で、1月にオーディションがあるのを発見。中村説が正しいかどうか(読者の皆様は、以下の内容に関わらず、正しいとすることをオススメします)を試すチャンスだ。
というわけで、2010年1月24日日曜日(昨日)、仙台市青年文化センターコンサートホールで行われた、ピアノ部門のオーディションに行ってきた。
まず驚いたのは、演奏者がわからないこと。公平を期するためだという。まぁ、クラシックなんてめったに聴きに行かない私としては、どうでもいいが。
さっそく演奏。最初は、「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番変ロ短調(英語ではB flat。「イロハニホヘト」と「ABCDEFG」が対応しているとは知らなかった)op.23」。読者の皆様も1回ぐらいは聞いたことがある曲である。
演奏が始まってビックリしたのは、オーケストラの部分がピアノだということ。後で、CDで何回も聴いた、モーツァルト ピアノ協奏曲(実は、仙台国際音楽コンクールの特徴は、協奏曲(コンツェルト)が課題曲の中心であることだそうだ)イ長調 K(ケッヘル)448」を聴いたが、結構違和感があった。
約15分ぐらいで、突然「チーン」という音が。演奏終了の合図。20曲中17曲を聴いたが、17曲中3曲しか完結しなかった。何で皆さん途中で終了する曲ばかり選ぶのだろう。
何曲か同じ曲があったので聴き比べようと思った(先述のチャイコフスキーもその1つ)。しかし、曲が覚えられず、どう違うのかわからなかった。CDで同じ曲が入っていれば違いはわかることもあるが、ライブでは難しかった。
プログラムが約30分遅れて、16番目と17番目の演奏者は、「ショパン ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 op.11」を弾いたが、これも違いがさっぱりわからなかった。
結局、聴き比べられないと悟り、目的達成、帰途につくことにした(途中で帰る人も結構いた。本当は、今日含め、すべて聴くのがよいが)。
そんなにクラシックのファンでもない私にとっては、中村さんの説が正しいとは思えなかった。どちらの見解が正しいか(たぶん中村さんが正しい)、皆様も機会があればお試しを。