清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

読売にも トンデモ投稿 あるんだな

朝南政昭『朝日新聞のトンデモ読者投稿 』(晋遊舎ムック 2007)という本がある。それによると、朝日新聞毎日新聞、ならびに地方紙の投稿がトンデモであるそうだ。しかし、それなら、読売新聞や産経新聞にもトンデモ投稿があるはずなのに、それを指摘できていない。つまり、恣意的であるか、能力不足かのどちらかである。それはさておき、読売新聞の投稿にも、トンデモ投稿がありましたぞ(もっとも、朝南さんのような厳密な定義ではなく、あくまでも私見)。以下はそれを示してみたい。なお、産経新聞は縮刷版もないので、無視。

そのトンデモ投稿、なぜか2010年3月10日朝刊12版12面「気流」にまとめて載っておりますぞ。以下、どこが「トンデモ」かを検討する。

 峙畤余霾鵝〔召个りの『不問』」(66歳男性)

それによると、「不問というのは名目である場合が多く、こうした規制が役に立たないばかりか、就職活動やあっせん業務の障害となっているのではないか」とある。「(気流デスク)」でもコメントされており、それによると、「当初から、企業側からは『非現実的』との指摘があったようです」と、投書に賛意を示している。

たしかに、企業側にも採用の自由はある。しかし問題は、仮に能力が同程度(または年配の方のほうが上)の場合、年齢だけで採用しないのが妥当か、ということである。もしそうならば、立派な年齢差別であり、取り締まるべきである。この程度のことも指摘できないのではダメだ。

ただ、企業側とすれば、採用にかかる時間やお金を回収するためには、長く働いてもらったほうが得。それに加えて、定年制や長期雇用を前提とすれば、若年者を採用したほうがいい。こうしてみると、定年制や、終身雇用の前提が本当にいいのか、という疑問を感じないとすれば、問題である。

◆崕葦~の1人別枠 見直し論は慎重に」(67歳男性)

「1人別枠方式が廃止されると、衆院議員のいない県が出る可能性もある」から「同方式の見直しには慎重であることを望みたい」とある。しかし、隣県との掛け持ちのどこが悪いのか?「投票価値の平等」以上に考慮すべき理由とはならない。憲法第14条の法の下の平等の考慮が足りないトンデモ投稿である。

「死刑判決言い渡し 裁判員に重い負担」(61歳男性)

「死刑を言い渡すとなると正直、気が重くなる」から、「死刑を宣告しなければならないような事件の裁判は、はたして裁判員裁判になじむのだろうか」とする。

何甘ったれてるんだ、61にもなって!!!「気が重くなる」ことを裁判官に今まで押し付けていたんだろ!!!こんな投書など時間と資源のムダ。ブログで死刑廃止の主張をしたり、死刑廃止を支持する国会議員に献金しろよ!それすらしないのだから、トンデモ投書とされても仕方あるまい。

ぁ屐惷燭貌?辰討・・・・・』 日本の外国人にも」(23歳女性)

「外国人との接し方 相手の文化考えて」(読売新聞2010年3月6日朝刊12版12面「気流」)によると、レジ係の台湾出身の学生が、客からレシートの入力ミスを指摘されたときに、すぐに謝らずに「確かめてもいいですか」と言ったところ、客に罵倒され謝罪を強要されたが、実は客の勘違いだったという事例で、52歳女性が、「台湾で謝ることは『非は私にある』という意味がある」そうなので「日本人も外国の文化や考え方をもう少し理解できないもの」かということを投書で述べたが、それに対し、「日本にいるのならば、日本の文化や考え方に合わせるべきだ」とした。

しかし、これはどっちの文化かという問題ではない。言葉が拙い問題もあったのかもしれないが、ミスをしたと認識していないのだから、文面の限りでは台湾出身の学生の態度に問題はない。罵倒し謝罪を強要した国賊がいたとすれば、恥ずかしいことである。それだけの話を文化論にするのはまだいいが、文面を詳細に検討もせず、「『郷に入れば』」と書いてしまうのでは、トンデモとされても仕方なし。

朝日でも読売でもどこでも、よく見るとトンデモ投稿はある。皆さんも見つけてみてはいかがか。