将棋の現役最年長棋士、有吉道夫九段（当然、段位はプロのもの）が、昨日の棋王戦の予選で、矢倉規広六段に敗れ、引退した。有吉先生、お疲れ様でした。
たしか、歴代最年長ではないはずだが、注目度が高かった。なぜだろう？と思ったが、おそらく、タイトル経験者が、C級2組から降級して引退するのが史上初だというのも一因だろう（有吉九段は棋聖、本エントリーでは言及しないが、大内延介九段は棋王経験者。大内九段、お疲れ様でした。なお、大内九段は、4月20日に行われた、竜王戦5組残留決定戦において、石田和雄九段に勝ち、残留決定（引退対局が勝ち将棋というのは珍しいはず。脳出血でお気の毒だったが、中原誠十六世名人が、木村一基八段に勝ったのが記憶に新しい）。全日程を終え、引退した）。
さて有吉九段の話。田丸昇（将棋八段）公式ブログ『将棋棋士 田丸昇のと金横歩き』「最後の『引退対局』が注目される有吉道夫九段と大内延介九段」（http://tamarunoboru.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post.html）
によると、「有吉は竜王戦、棋王戦、NHK杯戦の対局が残っています」とのこと。日本将棋連盟「2010年4月の全対局」（http://www.shogi.or.jp/kisen/month/2010/04all.html）
同「2010年5月の全対局」（http://www.shogi.or.jp/kisen/month/2010/05all.html）
で確認すると、4月30日に竜王戦が（読売新聞において2010年5月24日から掲載中）、5月23日にNHK杯が（放送され。もちろん、対局日は別）、そして昨日、前述した棋王戦があった。
そのうち、NHK杯戦は最後まで見たが、高橋道雄九段の猛攻を受け損ない、負けてしまった。残念である。さらに昨日と、最後は連敗（？）となってしまった。
