清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

辞任をね 惜しむ声がね 妥当だよ

asahi.com「ゆかりの人たちが見た『なるもんじゃない』首相の8カ月」(2010年6月3日7時39分。同日アクセス。http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201006030003.html
に、鳩山由紀夫内閣総理大臣の辞任を惜しむ声が上がっている。とりわけ労働者にとっては一服の清涼剤(連合が支持していると聞くので)なので、ここでとりあげる(以下、カギカッコ内は、上記asahi.comから引用)。

「『もう少し長い目で見ないと、何も変わらない』と口々に惜しんだ」→何度でも書く。この声こそが妥当で、まともだ。保守合同以降初の、衆議院参議院、ともに自由民主党が第1党から転落して、正統性のある初めての非自由民主党政権なんですよ。今までと違ったからって、1年もしないで結果を出せるわけないじゃないか!!!

「作曲家の三枝成彰さん(67)」は、「隠しごとなく思ったことを正直に話すところ」に好感を持っていたが、「普天間問題では、そこで足もとをすくわれた、と感じる。『政治家はウソつきでないといけないのか』とすら思う」→これは難しいんだよなぁ。「『政治家はウソツキでないといけない』」という側面はなかなか否定できないとも思うし。反省して、鳩山由紀夫さんが内閣総理大臣として成長すればよかったのに。

 「『決まったことを変えようと努力して、出来なかったからって、マスコミや国民からこんなに批判されないといけないのか。もう少し長い目で見ないと、誰も何も変えられないんじゃないか』と三枝さんは話した」→きわめて真っ当な話で、反対する人はいないと思う。

次は、「作家の高橋源一郎さん(59)」。

「『総理大臣になって正直な感想は?』」という質問をしたそうで、それに対する鳩山さんの答えは、「『なるもんじゃありませんね。ふふふ』」。高橋さんが「そんな質問をしたのは『国民は沖縄の基地は撤去しろというのに、国内では受け入れない。解がないのに解を出そうとして、迷走というイメージを持たれ大変だろう』と感じていたからだ」そうだ。もしその通りならば、国民が若干身勝手なところがあるとなるが、国民の多数って、「『沖縄の基地は撤去しろ』」なんて思っていない人が、私を含めて多いんだろうな(私見を述べると、現時点では防衛問題について見解保留であり、現在と劇的に変わらないことを優先。だから社会民主党の連立離脱を批判している)。

高橋さんは、上記asahi.comによると、「『国民は選挙するだけで、後は政治に丸投げ。今ある政権をより良くする努力はせず、評論家のように文句ばかり言うシステムに慣れてきた。このままだと、いくら人や政権を代えても、何も変わらない』」 と言っている。私自身もそう感じる。国民は反省すべきだ。

橋本大二郎高知県知事は飛ばして、 「チョーク製造会社・日本理化学工業の大山泰弘会長(77)」によると、 「昨年10月に川崎市高津区の工場を訪れた鳩山首相に『こういう風に障害者が幸せに働いていけるのが友愛社会の一つです』と言われ、同月の所信表明演説でも取り上げられた。「日ごろ閉じこもりがちな障害者が働くことの大切さを、鳩山さんが知らせてくれた」と感謝している」という。労働にはいろいろな側面があり、自尊心を保つという側面から、鳩山発言、ならびに大山発言に賛同する。

また、大山さんは、「『せっかく障害者を含め、国民全体の幸せを考える政治の口火を切ってくれた。だからこそ、続けてほしかった』と突然の辞任を惜しんだ」という。「『国民全体』」かどうかはさておき、今まで政治上無視、または敵視された人たちにとって(1党がすべての利益を反映するなどということはありえない。政治は究極的には階級闘争なのだ(税金を想起すれば理解できよう。ある税制の採用が、ある人たちには有利になり、別の人たちには不利になる)) 、新たな政治のスタートだっただけに、1年も経たず、大して批判されることをしていない、鳩山由紀夫内閣総理大臣の辞任を惜しむものである。