清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

高速無料の せいで経営 悪化かな?

YOMIURI ONLINEマッチポンプ?バス・フェリー400億円支援へ」(2010年8月20日03時05分 読売新聞(紙では同日朝刊2面)。2010年8月21日アクセス。http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100820-OYT1T00067.htm
によると、「国土交通省は19日、経営が厳しいバスやフェリーなどの公共交通機関を支援するため、2011年度概算要求で、今年度予算(193億円)の倍以上にあたる約400億円を要求する方針を固めた」という。

上記YOMIURI ONLINEによると、理由は、「高速道路の原則無料化方針でフェリー会社などの経営を圧迫し」ていることのようだ。

私もそう思っていたが、現時点では、少々疑問に思っている。大まかに言えば、産業構造の変化があるのではないか、と考えている。

それを考えさせたのが、読売新聞2010年8月19日朝刊13版宮城2・22面(仙台では)「動き出す東北経済 高速ツアーバス 格安料金 路線バス圧迫」(以下、「動き出す」と表記)である。

「動き出す」によると、ツアーバスを用いれば、「首都圏-仙台間は片道3000円前後から」で移動でき、その結果「以前6000円台で運行していた路線バスは、最近、対抗上値下げを強いられている」という。

さらに「動き出す」を読むと、「安さの秘密は、規制の違いにあ」り、「路線バスは道路運送法に基づいて路線や運賃に国への認可や届け出た必要で、停留所の設置義務があ」り、「乗客がゼロでもダイヤ通りの運行をしなければならない」。つまり、高コスト体質なのである。

一方、「動き出す」によると、「ツアーバスはコースも運賃も任意に設定でき」、「停留所を設置しなくてもよく、最少人員に満たなければ運行中止も可能だ」という。

これで競争すれば、ツアーバスのほうが有利なのは明らかである。

アーバス利用者にとってはこれでよい。その一方で、路線バスの会社は、高速バスの黒字で「地域の生活路線」(「動き出す」より)の赤字を補てんしているので、少々つらいものがある(高速バスの売り上げが伸びないと「地域の生活路線」(「動き出す」より)が廃止になってしまうので)。

ともあれ、規制や政策が変われば、ビジネスが変わるものなのである。苦しくても、何とか適応していかなければならないので大変だ、と思った。