清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

読売より ウィキリークスの 勝ちだった

なぜか、読売新聞2011年6月23日朝刊13版13面に、「ウィキリーウス 外交脅かす」と題した記事がある。

ウェブでは、主に以下の3つの記事(すべて2011年6月23日アクセス)。

 屮Εキリークス 外交脅かす」(http://www.yomiuri.co.jp/net/security/s-news/20110623-OYT8T00413.htm

◆崙鐱楡府、コメントせず」(http://www.yomiuri.co.jp/net/security/s-news/20110623-OYT8T00402.htm

「情報公表 薄い倫理観」(http://www.yomiuri.co.jp/net/security/s-news/20110623-OYT8T00406.htm

唯一の読みどころは、の「公電暴露によって生命さえ脅かされかねない「情報源」の安全に対しても、ウィキリークスは無頓着に見える」のところ。

しかし、NHK-BS1で2010年12月29日21時から放送された「BS特集 機密情報はだれのものか~ウィキリークスを追う」(以下、「BS特集」)という番組を観た私に言わせると、ウィキリークスは情報収集も取捨選択も読売新聞より優れているだけのことである。読売新聞ではできないので僻んで書いた記事と断言して差し支えない。

「BS特集」を観た限りでは、ウィキリークスの協力者は1,200名おり、ハッカーや暗号の専門家は言うに及ばず、ジャーナリストもいるのだ。集めた情報を、ジャーナリストが取捨選択して暴露するのだ。むやみに暴露しているわけではないのだ。

「BS特集」によると、アイスランドは国を挙げて支援しているという(アイスランドでは、公共の利益になるときは公務員の守秘義務がなくなる旨の法改正をし、内部告発者を保護しているという)。なぜ国を挙げて支援しているのかというと、金融危機の時に銀行のずさんな融資をウィキリークスが暴露し、その情報が役に立ったかららしい。「BS特集」の限りでは、ウィキリークスは、読者に有益な情報を暴露しているとみて差し支えない(もっとも、実際のサイトを見ていないので、印象論にすぎないが)。

「節度持ち報道」だとか、「国益損なう」だとか(以上は、読売新聞2011年6月23日朝刊13版13面から引用)、読者の知る権利のほうを向いていない言い訳、読売新聞の記者の能力がないことの言い訳は、本当に見苦しかった。

というわけで、現時点では、読売新聞より、ウィキリークスの勝ちのようである。