清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

派遣村 また表れる 懸念あり?

2011年11月16日18時28分配信のMSN産経ニュース(上からアクセス)によると、「民主党は16日の厚生労働部門会議で、労働者派遣法改正案について、「製造業派遣」と「登録型派遣」の原則禁止を削除する修正案をまとめた。両規定に反対する自民、公明両党に民主党が大幅譲歩したもの」だという。
 
たしかに、経営者側としては、言葉は悪いが、いつでも切れる(解雇できる。厳密な使い方ではない)人材が欲しいし、労働者側としては、解雇されたくはない。しかし、経営者の意を汲んでいる(日本経団連の態度がそれを示している、と言ったら言い過ぎか。現経団連会長が菅直人さんについて「首から上が」云々と言ったことを想起)自由民主党が、議席も大してないのに(両院で第2位の議席数)影響力があるので、民主党が妥協せざるを得なくなった、ということである。
 
それは一つの在り方として、また派遣村騒動(ただし、いい騒動だった)が起こるかもしれないな。派遣切りにあった後の問題が解決されていないからである。最近読んだ『活動家一丁あがり!』(湯浅誠・一丁あがり実行委員会、NHK出版新書、2011)によると、貯金10万円の人が家賃3万円のアパートと月収15万円のアルバイトを見つけるのは、敷金と礼金の存在もあり容易ではないという(p66、67参照)。最低でも住宅政策の充実が欠かせないのに、派遣禁止見送りだけ先走るのでは、痛みを特定の人に押し付ける、反倫理的なことなのではないか?
 
自由民主党公明党の議員の皆さんは、派遣切り見送りに先走るのではなく、派遣切りされ得る人の住宅確保に全力を尽くすべきである。