記事を読み進めると、「訴状で原告らは、当時の国や旧日本軍が住居近くに陣地をかまえて島を要塞(ようさい)化する一方、国際法で認められていた非武装地帯の設置を怠り、多大な住民被害をもたらしたと指摘。国民の保護を怠ったとした」とある。
これに関連させて、2012年8月15日放送の「ニュースウォッチ9」で、「沖縄戦の離島残置工作員の特集」があった(TVでた蔵「久米島 沖縄」(2012年8月16日アクセス。http://datazoo.jp/w/%E4%B9%85%E7%B1%B3%E5%B3%B6%EF%BC%88%E6%B2%96%E7%B8%84%EF%BC%89/11622747 )参照)。
TVでた蔵によると、大日本帝国陸軍の工作員「が久米島にやってきたのは昭和20年1月、軍の要請を受け国民学校に赴任、いざという時には沖縄の住民を捨石にして、本土を守る事が任務だった」とのこと。こんなことをされれば、訴えを提起して謝罪を求めるのは当然の心情である(ただし、NHKの番組に出ていた人が原告団にいるかは未確認)。
ただ、「戦争被害をめぐって国は、これまでの訴訟などで「国民は戦争の損害を等しく我慢しなければならない」とする受忍論を主張してきた」(朝日新聞デジタルより)とあり、裁判も直感的ながら苦戦を予想する。しかし、心情面では、理解できる行動なので、読者の皆様も心情を理解したほうがよいと提言する。