朝日新聞デジタル「大津市教育長、頭の骨折も 「襲撃支持」の電話相次ぐ」（2012年8月16日20時30分。上からアクセス）によると、「大津市の（中略）教育長（６５）が男子大学生（１９）＝殺人未遂容疑で現行犯逮捕＝にハンマーで頭を殴られた事件で、教育長は右目の上を切るだけでなく、頭の骨を折るけがをしていたことが同市への取材でわかった。右の眼球打撲もあり、２～３週間のけが」とのこと。お気の毒なことだ。
読み進めると、襲撃「事件当日の１５日（朝日新聞デジタル「大津市教育長、襲われけが 容疑の１９歳「許せず」」（2012年8月15日13時28分。http://www.asahi.com/national/update/0815/OSK201208150019.html ）参照）は２７３件に急増した。１６日も夕方までに１５０件を超えた。襲撃を支持する内容が大半」とのこと。
私も「犯罪は ダメだが動機に なるかもな」（http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/53180561.html ）で、「こういうことがあれば、学校や教育委員会は、いじめを解決しないと脅される、として、解決への動機づけを与えているとも言える」、「学校（カッコ内略）や教育委員会は、最初からいじめの解決に熱心だったならば、こんなことは起こらなかったとして、反省すべきだ」と書いたのでエラそうには書けないが、人を殺そうとするのは、どう考えても行き過ぎだし、襲撃を支持するのはどうかしている。
殺人事件のニュースを見て、事実を直視しようとすると、「被害者の人権を尊重しろ」だとか、「加害者の人権より被害者の人権だろ」だとか書く人がいるが、自分が気に入らない被害者だからやられてもいい、という人も相当数いるようだ。だから、襲撃支持の内容が大半になってしまう。おそらく、大衆というか、多数の人は、自分の気に入った被害者だけを尊重し、気に入らない被害者は殺されてもいいと思っているのだろう。しかし、それでは、被害者の人権・権利をわかっておらず、被害者の人権・権利について語る資格はないと思う。
それにしても、教育長としては、いろいろな観点から真相を明らかにしようとしているだろうことが想像できるので、可哀想な事件である。
