清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

北朝鮮と なぜつながるかの 探究だ

間もなく大韓民国の大統領選挙があるようだ。

それに関連して、読売新聞は、2012年12月16日朝刊13版7面に「ワイドビュー 韓国リベラル勢力の本質」(豊浦潤一・ソウル支局長)という、ネットの無料ブログでも恥ずかしい駄文を載せている。以下、検討する。

「既得権層、保守勢力に向ける激しい敵意。それとは対照的な北朝鮮への寛容な態度。韓国大統領選候補による今月4日のテレビ討論で「主役」のように振舞ったのは、保守系与党・セヌリ党朴槿恵(パククンヘ)候補(60)でも、最大野党・民主統合党文在寅(ムンジェイン)候補(59)でもなく、急進的な労組の支援を受ける野党の泡沫候補(中略)統合進歩党のの李正姫(イジョンヒ)氏(42)」だったという。でも、実際には、朴候補と文候補の一騎打ちなのだから、気にする必要もなかろう(YOMIURI ONLINE「最後のテレビ討論会…韓国大統領選投開票前に」(2012年12月16日18時45分。ソウルから中川孝之記者執筆の記事が配信される。http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121216-OYT1T00556.htm    )  によると、「19日投開票の韓国大統領選を前に、有力候補による最後のテレビ討論会が16日行われる。与党セヌリ党朴槿恵(パククンヘ)候補(60)と最大野党・民主統合党文在寅(ムンジェイン)候補(59)が教育問題などで舌戦を繰り広げる。16日には、急進左派の統合進歩党・李正煕(イジョンヒ)候補(42)が出馬を辞退し、文氏支持を表明」とのこと。(補足。そもそも論としても、朴候補と文候補の一騎打ちだった。朝日新聞デジタル「韓国大統領選、安氏が立候補断念 事実上の一騎打ちに」(2012年11月23日20時58分。 http://www.asahi.com/international/update/1123/TKY201211230606.html  )のような内容と勘違いはしていたが、内容に問題はない)

もう駄文決定だが、ついでだから検討すると、その「統合進歩党は、北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国のこと。以下も「北朝鮮」と表記。清高注)の弾道ミサイルについて、「実用衛星なので問題はない」との立場。李氏は、こうした北朝鮮一辺倒の姿勢を民主統合党の分子から追求されると、反論する過程で韓国政府を、北朝鮮側の常とう句である「南側の政府」と口走った」らしい。また、「統合進歩党には、北朝鮮の司令を受ける地下組織に属した幹部も」いるらしい(「「米国に支配される韓国で革命を起こすには、北朝鮮の力を借りるしかない」」という発言も載っている。「「北朝鮮の力を借りる」」のがいいとは思わないが、視点としてはありうる)。

その統合進歩党の候補が撤退し、野党の民主統合党が、与党・セヌリ党と一騎打ちというのが現在の大韓民国大統領選挙の情勢だが、「民主統合党学生運動の経験者が多く、財閥改革、富裕税導入、対北融和姿勢など政策の方向性は統合進歩党に近い」んだって。

だから、「韓国を保守とともに二分するリベラル勢力の中で「根っこ」にある親北勢力とゆるくつながっている」んだった。

簡単なことで、建前上、「学生運動」だって北朝鮮だって、社会主義を信奉しているだけ。

どうも豊浦さんは、社会主義もそれなりの影響力が、とりわけヨーロッパでは、ある(『社会主義の誤解を解く』(薬師院仁志光文社新書、2011)ぐらい読もうね、豊浦さん。読者の皆様もご一読)ということもご存じないようだ。だから、社会主義や「学生運動」を過度に「北朝鮮」と絡め、ヒステリックな記事を書いてしまったのだ。

どこの国でも、右対左の対立ぐらいあり、社会主義もそれなりの思想だ、ということを理解しないとね。あと、「対北融和」はさておき、「財閥改革、富裕税導入」は、北朝鮮と全然関係なく、ミスリードを誘うだけだろう。