週刊新潮8月10日号『それでも「カリスマ女教育者」にすがる「引きこもり」現場リポート』をざっと立ち読みした。
全体的に長田百合子氏(杉浦昌子氏の姉!)に対して肯定的な記事であったが、ほんとうにそれでいいのだろうか。
TVで見たことがあるが、引きこもりの人を引き摺り出すことは、果たして正当な行為なのだろうか。引きこもりの人に人権はないのだろうか(部屋にいること自体は誰からもとがめられるべきでないだろう。まして他人に)。また、暴行罪(刑法208条)や傷害罪(刑法204条)にならないのだろうか(引きこもり本人の同意はない。なお、住居侵入罪(刑法130条)は、親権者が同意しているので、成立しない)。
それだけではない。長田氏の経歴を見ると、心理学や精神医学を勉強した経歴はない。せいぜい不良をやっており、塾を経営していたことが目に付くぐらいか。こういう一見無知な人が(妹の)杉浦氏同様暴走しないと誰が言えるか(TVで見た限りでは、暴走の兆しはあった)。
引きこもりに悩む親御さんに、「「カリスマ女教育者」にすがるな」、とはいえない。しかし、記事を書くのならば、きちんと勉強して(何冊か読んだが決して長田氏のような方法だけではない)、批判的に書くべきなのではないだろうか。