清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

究極の 楽観主義者(オプティミスト)は 野村さん

私の愛読書の1つに、『オプティミストはなぜ成功するか』(セリグマン著、講談社文庫)があるが、それによると、悲観主義者(うつ病につながる性格)はいいことは正当に自分のものとせず(他人や運のおかげにする。それ自体はいいことなのだが)、悪いことは過剰に自分の責任に帰し、一方、楽観主義者(オプティミスト)は、いいことは正当に(時には過剰に)自分のおかげとし、悪いことは自分以外のもの(人、自然現象など)のせいにするのだそうだ。

そうだとすると、仙台を本拠地とするプロ野球球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」の現監督、野村克也氏は究極の楽観主義者だ。彼のコメントを聞いていると、結果がよいときは自分のおかげである一方、悪いときは決して自分の責めに帰さないという傾向がある。

たとえば、7月29日(土)の西武ライオンズ戦のコメントを見ると、山崎選手を褒めてはいるが、「「相手の気が緩むぞ」とベンチで(「誰かが」は入っていない)言っていた」と、ちゃっかり自分の手柄を主張している。

その一方で、8月2日(水)の福岡ソフトバンクホークス戦では、自分の工夫のなさを棚上げにして(3点差なのに代打が一人も出ていない。右バッターのほとんどを使ったので仕様がないとは言えるが。ただ、8回にカツノリ選手(打率1割にも満たない)になんで代打を出さなかったのだろう)、「工夫というものが伝わってこない」と言っている。

聞いていて多少不愉快なところがあるが、こういうコメントをするのが憚られる私としては、うらやましいとも思うのである。

参考―読売新聞東京本社版第13版7月30日(日)25面、同8月3日(木)18面