まずはこちらを。
(2019年9月26日の記事)
たぶん男性教諭の言うように「『冗談のつもりだった』」のだろう。
しかし、現行で死刑があり、それが否定的に評価されないからこのような冗談になったとも言える。
もし死刑があることすらいけなければ、冗談で「死刑!」などというのだろうか?ただ、だからと言って、死刑廃止国の市民に、河北新報に掲載された男性教諭のような不届き者がいないとは言わないが。
筆者は、浜井浩一・著『2円で刑務所、5億で執行猶予』(光文社新書、2009)を読んでいるので、死刑に暴力促進効果があるという説を知っている。それが真実かはわからないが、河北新報で取り上げられた男性教諭の「死刑」という冗談を見ると、そういう効果があるかもしれないな、と思った次第。
であるから、男性教諭を批判する前に、死刑の廃止を考えたほうがいいと思った。死刑が否定され、廃止されれば、男性教諭の冗談が死刑のある現在よりまずいことになろう。