毎月26日は、ワック出版局『WiLL』と、飛鳥新社『月刊Hanada』の広告が読売新聞に載る日である(他紙は未確認)。
『WiLL』2020年8月号(以下「2020年8月号」を略す。後述『月刊Hanada』も同様)はhttp://web-wac.co.jp/magazine/will/2020%e5%b9%b48%e6%9c%88%e5%8f%b7 (以下、①)から。
『月刊Hanada』2020年8月号はhttp://www.asukashinsha.co.jp/bookinfo/4910120270800.php (以下、②)から。
今月は、『月刊Hanada』の完勝である。以下理由を述べる。
たしかに『月刊Hanada』の見出しの一つ「中国共産党は史上最悪○○集団だ!」(答えは②から)は読売新聞紙上で「〇〇」とされるほどいただけない内容だが、ジョセフ・スティグリッツさんへのインタビューや、「小池都知事 職員の採点は歴代最低」など、読ませる内容が割とあった。なお、「小池都知事 職員の採点は歴代最低」の関連記事も紹介。Yahoo!ニュース個人 山口一臣「東京都民に知ってほしい 小池百合子の「通信簿」 職員の評価は歴代最低、あの舛添さんより低かった!」https://news.yahoo.co.jp/byline/yamaguchikazuomi/20200626-00185158/
一方、『WiLL』は全然ダメ。以下、ダメな見出しを。
「迷わず親米に舵を切れ」?中国の優秀な、そして安価な労働力は魅力だなぁ。これは日本の会社の経営者なら多数が思っているのではないか?
「中国人の正体を知れ」?髙山正之さんや坂東忠信さんは差別者だからひどいとして、日本人全員がそうだというのが飛躍なのと同じくらいひどい見出しである。
「ネット暴力「山口敬之にGPSを付けろ」って名誉毀損でしょッ!」?違うけど何か(事実の摘示がないから)?
これらは軽いジャブ(?)として、決め手は以下に書く見出し。
「「ANTIFA」は極左テロ集団」とあるが、アメリカの主流メディアで、それを認定した者はない。それを「麗澤大学准教授 ジェイソン・モーガン」さんが、肩書から見て日本にいる時間が長いと推測できるのになぜわかるのか不思議である。
「大統領の言論を封殺ーツイッター社は何サマ?」も何も、1ユーザーとして利用規約を守っていないとツイッター社が認定すれば相応の措置がされるだけの話。
今月に限っては『月刊Hanada』の勝ちも、どちらも大宅壮一文庫からも相手にされていない雑誌のようで(大宅壮一文庫HP「主要所蔵雑誌一覧(50音順)」https://www.oya-bunko.or.jp/possess/tabid/481/Default.aspx#yomika に2020年6月29日にアクセスしたところ、発見できなかった)、まぁ目くそ鼻くそなんでしょうなぁ。