今日の読売新聞統合版3面に載っている『中央公論』8月号の見出しに思わず目が行った。
大丈夫か韓国（著者略）
筆者の理解している限りで最近の韓国*1が国際的に問題を起こしているのは、北朝鮮に対するビラの禁止法くらいのはずである。東京新聞「韓国の北朝鮮批判ビラ禁止法に国際社会が懸念 『表現の自由』重視、米下院で公聴会を準備」*2（2021年2月18日 6時）をご一読。
ただ、東京新聞の記事には「李仁栄（イイニョン）統一相は今月3日、禁止法について『国境地域の住民の生命と安全の保護が目的だ。表現の自由は制約しない』と記者団に強調した」*3とあり、市民的及び政治的権利に関する国際規約（国際人権規約B規約）第19条第3項（b）「国の安全」に該当する可能性があると付記しておく。
それはさておき、現在の日本が「大丈夫か 韓国」（『中央公論』2021年8月号）と述べる暇ってないんじゃないの?
2度目の東京オリンピック、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県が会場となっている競技が無観客になった。NHK「世界のワクチン接種状況」（2021年7月9日閲覧）
によると「ワクチン 少なくとも1回接種した人（割合）」はカナダ、チリ、イギリス等に遠く及ばないし、「ワクチン 接種が完了した人（割合）」もチリ、イギリス、アメリカ等に遠く及ばない。仕方のない理由もあろうが、オリンピックをやる国がこれでは心配されるのがオチだろう。
「『人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証しとして(以下略)』」*4うんぬんは安倍晋三・前内閣総理大臣の発言だが（朝日新聞デジタル「五輪『コロナに打ち勝った証し』『安全最優先』首相語録」*5をご一読）
、来年行われる北京オリンピックになることを祈ろう。
