まずはペロンパー(前事不忘 後事之師)(@klezmer722 )さんが2021年8月9日20時23分にしたツイートを。
ずっとモヤモヤしてた。BLMに「連帯」して片膝を付いた日本選手たちは、日の丸を付けて君が代を歌うことに何ら矛盾を感じなかったのか。朝鮮学校を差別し入管で人殺しをするこの日の丸国家に抗議して片膝を付こうとは思わなかったか。単なるファッションみたいなもんか。 https://t.co/1xEtot3fZS
— ペロンパー(前事不忘 後事之師) (@klezmer722) 2021年8月9日
筆者がモヤモヤした理由は後述するとして、こういう展開はあり得る。「朝鮮学校を差別し入管で人殺しをするこの日の丸国家に抗議して片膝を付こうとは思わなかったか」はわかる。ただし、BLM連帯ではなく、ペロンパー(前事不忘 後事之師)さんの理由で片膝をつくと、オリンピック憲章第50条第2項違反である。今回に限ってなぜか人種差別反対アピールが緩やかになったから行われたのである。
で、筆者がモヤモヤした理由は何か。それは「君が代を歌うこと」のところである。
筆者は東京オリンピック2020において女子サッカー・なでしこジャパン(あえて書いた理由は後述)の試合をまじめに見ておらず、試合開始前に「君が代」を歌ったか否かを確認していない。
もしなでしこジャパンのメンバーが試合開始前の国歌斉唱で日本国歌「君が代」を歌ったとすれば、(わかってないなぁ)と非難する(厳密には、現時点で歌ったとすれば、であるが)。
それはなぜか?関東大震災時に朝鮮人虐殺があったことは常識として理解しないといけないが、その時に朝鮮人を見つけるために使われたものの1つが「君が代」だからである(ほかに数字を読ませることと、教育勅語)。「朝鮮学校を差別し入管で人殺しをする」というペロンパー(前事不忘 後事之師)さんの理由もわかるが、「君が代」自体が、差別、ならびにジェノサイドの道具だったのである。このことにつき『関東大震災朝鮮人虐殺の記録 東京地区別1100の証言』(西崎雅夫、現代書館、普及版は2020年)をご一読。
「君が代」にはこのような歴史があるのだから、本当に差別問題に敏感であれば、国歌斉唱の時に歌わないことで表すはずである。国歌を斉唱しないくらいで制裁を食らうことはない(歌っていない選手はいくらでもいる)。
もちろん、選手のみに責任を負わせるのではなく、代わりの国歌を作るというのは当然アリである。
ところで女子サッカー日本代表のニックネームは「なでしこジャパン」。これにつき啓発された(なるほどと思った)ツイートを紹介する。ワイド師匠(@feedback515)さんの2021年8月10日22時33分のツイート。
考えてみると「侍JAPAN」だの「なでしこJAPAN」だの、ネーミングがモロに封建的だよね。「封建的精神の発露+ジャパン」という形式がまた実に日本的で、いわば巧まざるユーモアみたいになってるよね🤣
— ワイド師匠 (@feedback515) 2021年8月10日
なお、これについては、金時鐘/佐高信『「在日」を生きる ある私人の闘争史』(集英社新書、2018)pp.23-25「『サムライジャパン』の精神風土」でも言及されているので、それもご一読を。