今日の読売新聞朝刊(東京本社版第13版1面(仙台では))によると、指導力不足の教員(公立小中高校)が506人にのぼり(うち依願退職103人(過去最多))、そのうち「40歳以上」の人が8割なのだという。
35面を見ると、一方通行だったり、指導方法に工夫がなかったり(たとえば、「ここが大事」といって下線を引かせるだけの授業)、突如キレたりといった事例が載っていた。
正直言って、若い教師に指導力不足の教員が多いと思ったので、びっくりした。教授の技術というのは進歩しないんですかね。
それはさておき、誠に勝手ながら感想を述べると、40歳以上の教師が指導力不足に陥るのは、彼らの責任というより、むしろ社会情勢の変化が大きいのではないかと推察する。昔は一方通行の授業でも誰からも文句を言われなかった、母親の社会進出と長時間労働で親子のコミュニケーションをとる時間が少なくなった、などが容易に推察できる。安倍晋三さんのように、安易にやめてもらう方向に進むのではなく、現代的な課題を克服するための研修こそが望まれるだろう(と言っても、時間はないのかもしれないが)。