清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

フジモリが 選挙に出るの おかしいよ

今日の読売新聞政治面4頁によると(仙台では)、国民新党が、今夏の参議院議員選挙に、ペルーのフジモリ元大統領の擁立を検討しているという。

記事によると、フジモリさんは、「ペルー国籍のほか日本国籍も有しているため、公職選挙法上、国政選挙への立候補の要件を満たしている」という。

フジモリさんが辞退されることを心からお祈りするが、それはさておき、本当にフジモリさんの立候補を認めていいのか。もっと言うと、フジモリさんの日本国籍を認めていいのか。

というのは、伝統的に、「重国籍が生ずると、個人に対して複数の国家主権が及ぶことになり、国際摩擦のもとになるなど、色々な不都合が指摘される」(佐藤幸治憲法』(第3版)青林書院現代法律学講座5)とされるからである。

また、日本の国籍法も、重国籍を回避・解消するように定められているので(国籍法第14条から16条、第5条第1項第5号、第11条参照)、重国籍が正当化される理由はない(と書いたが、個人的には重国籍の不都合性をそんなに理解していない)。

フジモリさんがとるべき手段は2つある。ひとつは、日本国籍を喪失してペルー人になること、そして参議院議員選挙の出馬を辞退すること。もう1つは、ペルー国籍を喪失して日本国籍を選択すること。でも、後者は大統領までなったことを考えると、納得はいかないが。