清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

邦夫さん バンバン死刑の サインをす

asahi.comの右記のページ(http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY200802010395.html
によると、鳩山邦夫さんが法務大臣になってから、「前回の死刑執行から2カ月足らずで、」「3人に対する死刑が執行された」という。これは、「市民団体の「死刑廃止フォーラム」が統計を取っている81年以降、執行の間隔は少なくとも3カ月以上あいており、2カ月間に2回以上の執行は例がない」というほどのハイペースなのだという。

ペースという意味では、鳩山法務大臣の主張も理解できる(「「間隔を考えるより、できるかぎり刑事訴訟法の要請に近づけたほうがいいでしょう」)。

ただ、これが万策を尽くしたものなのかが問題なのだ。再審請求や恩赦の出願などが途切れてすぐの死刑だったりと、死刑囚の人権を無視した執行ならばダメなのだ。

それ以外にも、鳩山法務大臣のコメントはどうかしている。まず、死刑の執行をするのが「人命の尊重」なのだそうだが、国家が人を殺すことのどこが「人命の尊重」なのか。どんなことがあっても(たとえ凶悪な犯罪を犯した者であっても)命を保障するのを、普通「人命の尊重」というのだが(この考えが妥当だということを意味はしない)。

つぎに、「あの事件の犯人が凶悪さゆえに処刑されたんだなということを、国民に理解して頂くのは非常に重要」なのかもしれないが、「凶悪な犯罪者も人間である」だとか、「凶悪な犯罪者になるのも理由があり、刑罰を用いずとも社会で解決できるものは社会で解決すべきである」だとかいうことのほうがもっと重要ではないか。

最後に、「日本では、命を奪うような行為に対しては厳しく対処すべきだというのが、現在の世論だと思う」のはいいが、「厳しく対処」するのが即死刑ということにはならない。それとも、死刑廃止国は、「命を奪うような行為に対して厳しく対処すべき」ではない国民が多いというのだろうか。廃止国の国民をナメていないか。

このような、先進国の人間にあるまじき野蛮な鳩山邦夫法務大臣には、すぐに辞めて頂きたい。