清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

記者さんの プロ意識がね 欠けてるな

私のブログでは、原則として追悼記事は取り上げないのだが、今回は、記者批判のためにあえて取り上げる。

財団法人日本サッカー協会元会長の長沼健さんが亡くなったとのこと。謹んでご冥福をお祈りいたします。

今日の読売新聞朝刊1面「編集手帳」(ウェブでは、こちら。http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20080603-OYT1T00013.htm
は、長沼健さんの追悼特集である。そこには、下記のような文章がある。以下、引用する。

「週末、大阪に移動。日曜は試合。終えて夜行列車で帰京。東京着は月曜午前5時。駅で朝食。そのまま出社、仕事…◆40年あまり前、サッカー日本リーグ創設当時の生活を、古河電工の選手兼監督だった長沼健さんは本紙の連載「時代の証言者」で回想している。会社に懇願してリーグ参加を認めてもらった手前、甘えは許されない。始業の1時間前には会社の机に向かい、「絶対に眠るなよ」、皆で声をかけ合ったという◆いまのJリーガー諸君には夢物語を聴くようだろう」

たしかに、日本リーグ創設当時は苦労が多かっただろう。会社の了解を取ることも大変だろう。しかし、今のJリーガー諸君だって苦労しているのではないか(もっとも、別のことにとらわれず、好きなことを仕事としているので、幸せだとも思うが)。

実業団の場合は、仮に競技を引退しても、後の雇用が保証されていることがあるのだ(たとえば、ラグビー全日本選手権で優勝した三洋電機の辞任した監督さんは、会社をやめないで(やめる必要はない)、別部署に異動している)。一方、Jリーガーは、後の雇用が保証されていない(それがためか、キャリア教育をやっている)。現役時代に稼ぎ、実績を残さなければ、後の人生に苦労するという面からすれば、実業団同様(あるいは、それ以上に。プロ化の理由の1つは実業団的な甘えと訣別することだと聞いたことがある)、「甘えは許されない」のだ。

昔日の苦労は同情すべきだが、それだけで、現在の苦労に気づかないのならば、記者としてプロ意識に欠けているといわざるを得ない(物事に気づかないのならば、真実を伝えるべき記者としては問題だろう)。

もっとも、どこかの国みたいに、文章で認められる世界ではなく、一度入社して記者となれば、それなりにできるところでは、プロ意識も生まれないわな。