清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

法的に なんにもないよ (問責)決議案

福田康夫内閣総理大臣に対する問責決議案が、参議院で可決された。

47NEWSに「首相問責決議案 理由要旨」があるので、ページを載せる。
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008061101000625.html

まず、この決議は、衆議院内閣不信任決議とは異なり(憲法第69条)、法的な効力はなく、政治的な意味にとどまるそうだ(『法律学小事典(第3版)』(有斐閣)、『憲法(新版補訂版)』(芦部信喜著 岩波書店)参照)。まぁ、参議院の見識と、国民に対する参考資料だと思えばよいか。

具体的に検討すると、

1.「後期高齢者医療制度」については、正直わからない。データでは、どの所得層でも負担が減った人が多いらしいが、なぜなのだろう。個人的には、保険制度の廃止(税負担が原則。ところで、保険制度のメリットって、何だろう?)、何割かの自己負担(ないのが理想だが)、低所得者の自己負担免除が妥当だと考えているが。

2.「ガソリン」については、野党が正しいかどうかはわからない。環境税と何が違うのだろう。ただ、自動車を運転する人だけが負担するのは不公平だとも思うが、私としては、現時点ではどちらが妥当かを決められない。

3.「与党は憲法規定を乱用し」ているわけではない(どのような場合が「乱用」に当たらないのか示してほしい)。憲法第59条第4項、第2項の手続きに従っただけである。文句があるなら、さっさと否決した方がよかったのではないか(理想は、衆議院憲法第59条第3項に定めれらた両院協議会を開くこと。国会法第84条参照)。

4.「「宙に浮いた年金記録5000万件の解決」を公約」した件についても、速さが肝心だとは思えないが(目標設定自体は当然だが、肝心なのは解決することでは?)。

5.「内閣支持率は20%を割」っているそうだが、支持率で政治をやるわけではないだろう(議席数と節度でやるものでは?)。

6.「即刻、内閣総辞職か、衆院解散・総選挙で国民の信を問うか、いずれかを選ぶべきだ」って?内閣総理大臣に死ね!って言うのか?(憲法第70条「内閣総理大臣が欠けたとき」に該当)。衆議院で与党で3分の2以上の議席数を持っているのに解散するバカがどこにいるんだ?

せっかくの問責決議案だが、国民が諸手を挙げて喜ぶほどのものではないようだ。次の衆議院議員の総選挙まではひたすら我慢するしかないようだ。