清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

不正教師の 採用取消 妥当かな?(2)

asahi.com大分県教委、21人採用取り消しへ 08年度に不正合格」(http://www.asahi.com/edu/news/SEB200808290012.html
によると、「大分県教委は29日、教員採用汚職事件を受け、08年度に採用された教員のうち21人が得点のかさ上げにより不正に合格したとして、9月上旬をめどに採用を取り消すことを決めた」という。

当ブログを読まれる賢明な読者の方ならば、これを見て拍手喝采などはしないだろうが、この事件、本当に解決が難しい。この処分の疑問点を述べる。

第1に、「07年度試験でも得点が改ざんされたとされるが、同年度については裏付けが確実ではないとして、採用取り消しは見送った」点。今後の課題だが、かさ上げが疑われる事例は、処分するならばすべてしなければ不公平で、今後どうなるかわからないが、この処分が不公平になる可能性がある。

第2に、「県教委は29日、採用取り消しの対象者に通告を始めた。今後、浅利元校長の長男を除く20人と面談し、本来の得点を開示したうえで採用を取り消す」とあるが、順序としては、本人が意図したという証拠を提示するほうが先だろう。いきなり点数を示して採用取消では、もし知らなかった場合の動揺に配慮していない処置と言わざるを得ない。

第3に、「本人が希望すれば臨時講師として雇用する」のはいいが、採用しておいて「臨時講師」はないだろう。精神的ケア(賠償含め)が必要だろう。

第4に、だからといって、調べるな、というわけにもいかない。やはり、疑われている人の事情聴取はやむを得ない、とも思う。

おそらく、大多数の方は、教育を受ける側の論理しか考慮しないだろうから、あえて、採用された教員の側から見たつもりである。けしからん!と思う前に、どのような処分が妥当かを、冷静に考えるべきではないか。