ビッグ3(勘違いする人はいないでしょうが、NBAの某チームではないです。もちろん正解は、GM、フォード、クライスラー)が、アメリカ連邦議会に救済を求めているという。
何たる甘ったれか!経営に失敗したからって、それも体力のあるはずの企業が、政府に救済を求めるのは何事か!自助が大事ではなかったのか?
と書いたが、実は、これはいかにもアメリカらしいのである。なぜかというと、アメリカの自助の精神など嘘っぱちで、富裕層ほどたかるのがアメリカらしいのである(『 家族という神話―アメリカン・ファミリーの夢と現実 』(ステファニー・クーンツ 筑摩書房)参照)。
もっとも、これを無下には否定できない。大会社が潰れることによって、多数の失業者があふれるからである。
しかし、事業規模が小さければ、おそらく救済されないだろうから、不公平にも感じる。
私企業を救済するには、何らかのわかりやすい基準がおそらく必要なのかもしれない。しかし、それでも事業規模が小さければ救われないだろうが。
結局は強くなること、それがダメなら権利を声高に主張するのが処世術といえようか。この観点からすると、保守系の「権利ばかり主張する」という主張は、保守なのに反日的(日本を良くしないという意味で)なのである。