清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

由紀夫さんの 施政演説 検討す

第何回か忘れたが、2010年の通常国会はすでに開会され、鳩山由紀夫内閣総理大臣が施政方針演説(通常国会だからと聞いたことがあり。臨時国会や特別国会ならば「所信表明演説」)を下。その全文が、読売新聞2010年1月30日朝刊12版14面(仙台では)に載っている。久しぶりの非自由民主党政権、どのように国民を導くのだろうか。以下、施政方針演説を検討する。

「いのちを守りたい」は結構。「働くいのち」、「世界のいのち」、「地球のいのち」、大いに結構である。それなら、今国会で、死刑廃止をしたらどうか。これも「いのちを守」ることなのだ。ただ、現時点では、反対多数なので、勉強して、慎重に進めたほうがよい。もっとも、民主党政権が永劫続くわけではないので、早くしなければならないとも言える。このままでは、詭弁家、鳩山邦夫の兄でしかない。

「かつて、日本の企業風土には、社会への貢献を重視する伝統が色濃くありました。働く人々、得意先や取引先、地域との長期的な信頼関係に支えられ、百年以上の歴史を誇る『長寿企業』が約2万社を数えるのは、日本の企業が社会の中の『共同体』として確固たる地位を占めてきたことの証です」→白々しいな。下請けの話も知らないの?「『長寿企業』」が多いということは、競争が不公平だったり、産業構造の変化に対応できていないなど、短所もあるんじゃないの?「『共同体』」だから従業員が会社と一体化し、地域社会が崩壊したりしたんじゃないの?真実を見ようとせず、いいところばかりみて、悪いことは無視するのは、さすが元自由民主党

「働く人々の命を守り、人々を孤立させないために、まずは雇用を守ることが必要です。雇用調整助成金の支給要件を大幅に緩和し、雇用の維持に努力している企業への支援を強化しました」→これ、いいことなのか?雇用を守って会社がつぶれたり、変化に対応できなかったりしたら、国益を損ねるんじゃないの?方法としては、職業訓練の充実だったり(「恒久的な求職者支援制度」はつくるそうな)、生活保護などの給付をより受給しやすくしたり(長期失業やむなしを前提)することでは?

「いわゆる登録型派遣や製造業への派遣を原則禁止」→これ、いいと思ったけど、必要だからあるので、なくすと不都合かも。むしろ、解雇要件緩和のほうが、会社も長持ち、労働者も真剣に仕事をしたり考えたりする、ゆえに一石二鳥では?

「食糧自給率の50%までの引き上げを目指します」→多少は生産性を上げなければいけないのだろうが、自給率が低くてもやっていけるのは、他の産業が優れているわけだから、必要ないかも。あと、先進国は、自給率が低くてもやっていけるもの。

〈責任ある経済財政運営〉のところを見たが、増税論議はなし。日本人はそんなに税負担してないんだから、増税してもいいんじゃないの?消費税アップは必須だが、逆進性があるので、法人税所得税を下げることは慎重に。

「国家公務員の労働基本権のあり方や、定年まで勤務できる環境の整備、給与体系を含めた人件費の見直しなど」→これは意外と難しい。生涯現役社会にならざるを得ないとすれば、「定年」に言及するのはおかしいと思うが、あるべき公務員制度の検討は否定すべきではないし。

東アジア共同体」はいい。しかし、現状では、パワーバランスからすれば、中国が主導権を握る可能性が高そう。また、中国は共産主義の建前。対中国政策はなかなか難しい。

以上、大変ラフに検討した。見落としたところもあるかもしれないが、ご容赦を。取り上げなかった部分も含め、いいことは言っている。しかし、言ったことが出来るか、また、言っていないことで当ブログで言及したことが出来るか、これらが、弟とは違って本物の政治家になれるかの分水嶺かもしれない。