第21回参議院議員通常選挙が終わった。
結果は民主党が圧勝。とりわけ、選挙区の1人区は6勝23敗が大きかったようだ。
どうしてこんな結果になったのだろう。新聞なんか見ても、民主党の政策がすごく良かったわけでもないのに(一例を挙げれば、今までの制度の趣旨を無視して(?)、教育について主張の関与を強める教育基本法改正案を提出したこと)。
やはり、地方の疲弊が大きいのだろうか、それとも死票が多いのか(比例代表では、自由民主党(14人)と民主党(20人)が競っているし、選挙区の得票だけを見てもそんなに差がつくとは一見したら思えないので(民主党40.5%、自由民主党31.4%。選挙区での獲得議席は民主党40人、自由民主党23人)1人区の影響が大きく(参考までに1人区を除くと民主党17人、自由民主党17人。いかに小選挙区(1人区)の死票が多いかがわかろう)、そのような選挙区は人口の少ない地方だから)。
選挙運動から見ると、最大の関心事であろう年金問題についての自由民主党の演説は、聞くほうからすると、人のせいばかりにしている(もちろん、社会保険庁職員の労働慣行も原因の一つだろうが、それだけなのか疑問に思った)ように感じたのもマイナスか。
あと、誰も言わないだろうが、左翼勢力の退潮が目に付く(共産党と社会民主党は1議席減だが、多少は数のいる自由民主党と比べると風前の灯。また、9条ネットも当選者ゼロ)。となると、私がいちばん興味を持っていた憲法改正は実現しそうな勢力図になっており、大敗北の安倍自由民主党としても、不幸中の幸いといったところか。
参照サイト
共同通信ニュース特集:第21回参議院議員選挙(http://topics.kyodo.co.jp/sanin2007/)
参照記事
読売新聞2007年7月30日朝刊。詳しくは、今日の夕刊、または明日の朝刊で。