清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

不戦敗 多いが議員は それなりに

グーグルのニュース検索で、「統一地方選 民主党」で検索してみると、「民主党大敗」、「惨敗」の文字が散見される(2011年4月12日現在。内容が変わる場合があります。。http://news.google.co.jp/news/search?pz=1&cf=all&ned=jp&hl=ja&q=%E7%B5%B1%E4%B8%80%E5%9C%B0%E6%96%B9%E9%81%B8%E3%80%80%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A
。それでは、統一地方選の前半戦において、民主党は本当に「惨敗」「大敗」したのだろうか? 読売新聞2011年4月12日朝刊12版12面(仙台では)「統一地方選 前半戦結果」に基づき検討する。

1.知事選、政令市長選編

併せて、民主党(中央レベル)が推薦・支持を表明した戦いは、1勝(札幌市長選。自由民主党推薦・支持候補に勝つ)2敗(北海道知事では、自由民主党推薦・支持現職候補に、三重県知事では自由民主党みんなの党推薦・支持の新人候補に敗れる)。新聞で見た限りでは、独自候補も擁立できなかった多数の「不戦敗」があり、これが一番深刻である(相乗りは昔からあるが(共産党vs自由民主党社会党、その他の政党)、二大政党の一翼を担うはずの政党がこれではね)。

もう少し詳しく見てみると、東京都知事三重県知事、静岡市長、広島市長、以上4選挙において、当選候補の得票率が過半数を割っている。過半数の支持も得られていないのに、堂々と首長をやっていいのだろうか? 謙虚な振る舞いが求められよう。とりわけ三重県知事では、自由民主党みんなの党推薦・支持候補の得票率は46.5%、民主党推薦・支持候補の得票率は45.2%、共産党推薦・支持候補の得票率は8.4%である。上位2人の決選投票になれば、民主党推薦・支持候補の勝利が予想される(自由民主党が成立に四苦八苦していた法案で、共産党の協力を得て可決されたものがあれば、ご一報を。いわゆる子ども手当つなぎ法案は、野党・共産党の賛成もあり成立)僅差である。知事選の見直しが求められよう。ところで、YOMIURI ONLINE「ドイツで『緑の党』州首相誕生へ、原発安全が争点」(2011年4月12日アクセス。http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110328-OYT1T00267.htm
をよく読むと、「州議会選挙」なのに「州首相が誕生」とある。つまり、議院内閣制なのだ。憲法第93条第2項から「地方公共団体の長」を削除する憲法改正が必要だが、検討に値しよう。

2.41道府県議会編(宮城、岩手、福島は延期。東京、沖縄、茨城は行われない)

まず、定数は2,377人から2,330人に減っている。それなのに、民主党は334人から346人に増加(無所属は除く)、自由民主党は1,137人から1,119人に減少。民主党は躍進しているが、自由民主党は退潮している(「千葉県議選浦安市選挙区(定数2)は投開票が行われなかった」(読売新聞より)そうだが、仮に自由民主党2人が入っても、変わらない)。

「41道府県議選の党派別得票数・率」において、得票率を見てみると、民主党は16.0% から17.4% に増加、自由民主党は38.5% から37.5% に減少している。民主党の躍進、自由民主党の退潮は変わらない。

ところが、当選者の比率を計算すると(小数第2位四捨五入。読売新聞のデータもそうであることを確認)、民主党が14.9(346÷2,328(千葉県議選浦安市選挙区2名を除いた定員)×100)%、自由民主党が48.1(1,119÷2,328×100)%になる。無投票当選を除く当選者の比率を出すと、民主党15.4((346-50)÷(2,328-410)×100)% 、自由民主党は45.2% ((1,119-265)÷(2,328-410)×100)%) となる。

民主党自由民主党だけの比較をした限りでは、民主党が得票の割には議席が伸びず、自由民主党は得票の割には議席があるということになろう。

地方議会は、比例代表ではないので、政党の支持を直接表すわけではない(その人に魅力を感じて入れられる)。また、大選挙区のところもあるので、民意はある程度反映される。さらに、投票行動によって議席獲得数が異なってくる(同じ政党で2人立候補して、1人が100%、もう1人が0%というのが理論的にあり得る)。これらを考慮すると、自由民主党のほうが選挙がうまいということだろう。

3.15政令市議会編

民主党の得票率は、前回20.3%、今回は17.2%。一方、自由民主党のそれは、前回27.1%、今回は24.1%。どっちもどっちの結果。なお、今回の議席率は、民主党17.2%、自由民主党24.0%。自由民主党の選挙のうまさが出ていない。

4.諸派の躍進・無所属の退潮編

なんといっても、諸派議席数、得票率の増加。議席数は前回36人、今回98人。得票率は前回1.8%、今回6.6&。「大阪維新の会」や「減税日本」が大きかったか。一方、無所属も退潮。議席数は前回554人、今回442人。得票率は前回26.5%、今回20.9%。

5.女性議員編

41道府県議会議員の女性議員においては、第1位民主党44人、第2位は共産党37人。自由民主党は27人。

15政令市議会議員の女性議員においては、第1位共産党51人、第2位民主党25人。自由民主党は15人。

女にモテない自由民主党の姿が浮かび上がる。

6.結論

民主党が目標議席数に届かなかったとすれば、票固めが悪かったか、立候補者が多かった(候補者が増えたから得票率が並行して増えるわけじゃないのに。)ことが原因と考えられる。諸派は躍進している。自由民主党は選挙がうまいが、女にモテない政党である。

*タイトル、内容修正(2011年4月12日)