清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

過半数 支持がなくても 過半数

第23回参議院議員通常選挙が、2013年7月21日に行われ、結果はYahoo!みんなの政治(後述で引用する読売新聞(東京本社版2013年7月23日朝刊13版2面)のデータと同じ。「参議院選挙2013」(2013年7月23日アクセス。http://senkyo.yahoo.co.jp/

)に書かれているように、非改選議席を含め、自由民主党+公明党の連立与党が過半数議席を占め、ねじれ状態が解消した。
 
今回の選挙について、読売新聞東京本社版2013年7月23日朝刊(すべて12版)17~19面のデータに基づいて、2012年12月16日に行われた、第46回衆議院議員総選挙について当ブログで取り上げた

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

 と形式を同じにして検討する。

 
まず「選挙区選 党派別・都道府県別の得票数・率」から得票率(「前回」は、2010年に行われた第22回参議院議員通常選挙のこと)
自由民主党  42.7%(前回 33.4%)
民主党     16.3%(前回 39.0%)
公明党       5.1%(前回   3.9%)
みんなの党     7.8%(前回  10.2%)
共産党      10.6%(前回  7.3%)   
社会民主党       0.5%(前回  1.0%)
生活の党     1.2% 
みどりの風         1.2% 
諸派                 3.3%(前回  1.0%)
無所属              4.0%(前回   2.3%)
 
次は「比例選 党派別・都道府県別の得票数・率」から得票率。
自由民主党  34.7%(前回    24.1%)
民主党     13.4%(前回    31.6%)
公明党     14.2%(前回    13.1%)
みんなの党      8.9%(前回   13.6%)
共産党           9.7%(前回    6.1%)
社会民主党      2.4%(前回     3.8%)
生活の党         1.8%
みどりの風        0.8%
諸派        2.2%(前回     1.9%)
 
それでは、この得票率の結果から、民意を忠実に反映させた議席はどうなるか。ドント式などの計算方式を採用すべきは理解しているが、本エントリーでは、概算として、率÷100×73(選挙区選。改選68+欠員5を合わせた数が今回の選挙で決まる議席) or  48(比例選)で計算する(もちろん、選挙区の区割りが違うわけだから、あくまで目安。小数点第1位四捨五入。選挙区選の定員73、比例選の定員48と異なる場合があります)。
 
以下、選挙区選+比例選=総数、実際の議席数(カッコ内は選挙区+比例の議席数)の順に示す
自由民主党   31+17=48、65(47+18)
民主党      12+6=18、  17(10+7)
公明党           4+7=11、 11(4+7)
みんなの党      6+4=10、  8(4+4)
共産党            8+5=13、    8(3+5)
日本維新の会   5+6=11、  8(2+6)
社会民主党   0+1=1 、    1(0+1)
生活の党        1+1=2、   0
みどりの風    1+0=1、   0  
諸派       2+1=3、       1(1+0)
無所属           3               2 
 
相変わらず自由民主党の強いこと。29の小選挙区のうち27を制したのだから当たり前か。それはいいが、なぜ日本の参議院議員通常選挙って、小選挙区大選挙区制限連記制・比例代表並立制なんだろう? 2010年の第22回参議院議員通常選挙ほどではないが(

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

 

をご一読、釈然としない。一院制(かつ比例代表制中心の選挙制度)にするか、二院制にするにしても一方を小選挙区2回選挙制(最近『比例代表制 国際比較にもとづく提案』(西平重喜、中公新書、1981)を読んだが、小選挙区1回選挙制は英米方式で、その他のヨーロッパ諸国では2回制のほうがメジャーなようだった。ただ、ヨーロッパは比例代表制に取って代わられたそうだ)にして、もう一方を比例代表制にするといったように、選挙制度の理念がわかるような改革が必要だと思う。