asahi.com「内閣支持、最低の17% 朝日新聞緊急世論調査」(2010年5月30日22時25分。http://www.asahi.com/politics/update/0530/TKY201005300293.html)
、YOMIURI ONLINE「民主衝撃、比例投票先は自民下回る14%」(2010年5月31日09時23分 読売新聞。http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100531-OYT1T00182.htm)
、どちらを見ても、鳩山内閣の支持率が20%を切り、7月に行われる参議院議員選挙の比例代表区の投票先も、asahi.comでは民主=自民であり、YOMIURI ONLINEでは民主<自民となっている。
どちらの世論調査の分析も、いわゆる普天間問題が原因であることを匂わせている。
しかし、もしそうなら、少々疑問である。
私が報道に接する限りでは、自由民主党が政権の座にいたときと大して変わらなかったと聞く。だから、辺野古移転に賛成ならば、鳩山内閣の解決策を特に批判するには当たらない。
一方、そもそも沖縄から出て行って欲しいのならば、民主党を批判してもムダである。社会民主党や、日本共産党が伸びることがまず考えられないから。民主党、または自由民主党の中に入って、党論を変えるしかあるまい。
5月移転の問題なら、とりあえずは5月末までに結論を出したのだから、いいのではないか?先述の沖縄から出て行って欲しいという説をとるならば、5月などどうでもいいことで、地道に党論を変えるしかあるまい。
鳩山由紀夫さんはそもそも自由民主党議員だったから書きにくいが、政権に就いて1年も経たないのにそんなにうまくいくわけがないじゃないか。前政権と劇的に変わらなかったことをぐじゃぐじゃ考えるのではなく、自由民主党時代から抱えていた問題点が改善されたら、それを肯定的に評価するのがいいのではないか?もちろん、民主党政権のまずさに全部目をつむれ、と書いているわけではない。
よく考えてくださいよ。保守合同から、やっと参議院・衆議院ともに自由民主党が過半数を割ったのですよ。自由民主党政権の弱いところを改革する絶好のチャンスですよ。それをたいしたことがない問題(沖縄の人には申し訳ない書き方だが、私見はこのエントリーで示した)で目を曇らせて、1年も経たないうちに元に戻そう、元自由民主党の人に任せよう、と考えるのでは、自由民主党に反対して政治ができない。そして、反自由民主党の人は、不利益を被る。健全な民主主義社会ではあってはいけないことだ。
読者にお願いしたいのは、今回の民主党などの連立政権に関しては、未来の日本国のために、若干寛容に見て欲しい、ということである。せいぜい衆議院議員の任期ぐらいはやらないと、真価もわかるまい。
*ホームページは2010年5月31日アクセス