清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

沖縄県 自民と社民が No.1

仙台で全国紙を読むと、東京とは違い選挙結果を引用できる形で知るのが遅くなるが、とにかく、第22回・2010年参議院議員通常選挙の結果が出たようだ。

読売新聞2010年7月13日朝刊12版17面に、「比例選 党派別・都道府県別の得票数・率」、ならびに、「選挙区選 党派別・都道府県別の得票数・率」のデータが載っている。ぱっと見た限りで、興味深かった県を紹介する。タイトルにあるように、沖縄県である。

まずは「選挙区選」から。12版19面「選挙区選の開票結果」のほうがデータが詳しいので、こちらを用いる。

順位順の開票結果(当落→名前→政党(カッコ内。指示または推薦含む)得票数→投票率(カッコ内)とする)。

当選 島尻安伊子(自由民主党)258,946(47.6%)、落選 山城博治(無所属。社会党推薦または支持)215,690(39.7%)、落選 伊集唯行(無所属。日本共産党推薦または支持)58,262(10.7%)、落選 金城竜郎(諸派(詳細不明))10,832(2.0%)。

定員1人なので、この結果を特に問題視はしない。過半数の得票率でないので、決選投票すべきだ、と言えば言えるが(フランスはこのような2回投票制と聞く)。

次は、「比例選 党派別・都道府県別の得票数・率」(順位順)。

社会民主党120,064(22.7%)、民主党118,915(22.5%)、公明党94,905(17.9%)、自由民主党93,385(17.6%)、日本共産党36,155(6.8%)、みんなの党31,720(6.0%)、国民新党14,078(2.7%)、諸派日本創新党+女性党+幸福実現党)9,597(1.8%)、新党改革5,763(1.1%)、たちあがれ日本4,847(0.9%)。

ちなみに、全国の得票率は下記。

社会民主党3.8%、民主党31.6%、公明党13.1%、自由民主党24.1%、日本共産党6.1%、みんなの党13.6%、国民新党1.7%、諸派1.9%、新党改革2.0%、たちあがれ日本2.1%。

沖縄県の比例選で全国の結果に比べて上位に来ている政党(社会民主党日本共産党国民新党)は、沖縄県の基地に批判的な政党である。民主党もそうだったはずだが、普天間移設を決めたので、得票率が低い(国民新党は結果的に妥協したが、基地には批判的なスタンスだった)。なお、公明党は未調査。

一方、全国の結果に比べて下位に来ている政党は、沖縄の基地問題に熱心でない政党のように思う。

でも選挙区選では自由民主党が約過半数。最近、岩波新書の『沖縄戦後史』、『沖縄現代史』(新崎 盛暉著)を読んだが、そこに描かれているように、沖縄県民の思いが複雑であることを示した選挙結果といえようか。