清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

安部順一 日本破壊の 工作員?(2011年3月28日修正版)

幸いなことに、新聞が読めるまで回復しております。神様、仏様、読者の皆様、ならびに新聞社様に感謝。

ただ、せっかくの新聞も、被災者の不安を煽り、日本を破滅に導きかねない記事もある。

私がそう思ったのは、普段読んでいる『読売新聞』の、2011年3月27日朝刊12版7面、安部順一「けいざい百景 危機対応 問われる司令塔」である。以下検討する。

まず前段階として、私は、現在の民主党党連立内閣の震災対応を、絶対的に評価するものではない。国民が選んだものだから、原則として信じているにすぎない。仮に現在の震災対応がまずいとすれば、事後的にきちんと検証すればよいと考えている。以上の断りを入れて、検討する。

「政治主導を演出する会議」と書くが、安部さんならば大して会議を開かないのだろうね。でも、これはやり方の問題で、現時点でいい悪いを言うべき問題ではない。しつこいが、事後的に検証すればよい。

「官僚が自らの判断で動くことを禁じた結果、政治の『指示待ち』が定着しました。しかし、理念を語る政治家が実務に精通しているとは限りません(中略)実務を知る官僚たちの経験や知恵を活用せずに、危機を乗り越えられるのでしょうか」の部分も疑問。もちろん、「政治家が実務に精通しているとは限りません」し、官僚には知恵もあろう。しかし、官僚が勝手に動くよりはましであろう。一般論として、上司(政治家。その上司は、国民)の指示を無視して部下(官僚)が動くのが最悪なのではないか?官僚たちが使ってもらえないのは、政治家だけがダメなのか?ケースバイケースだが、官僚のほうにも問題があるから使ってもらえないのではないか?官僚=善、国の政治家=悪のバイアスがかかっている文章である。

計画停電について、「東京電力と顧客との『電気供給約款』に基づく停電で、民間同士の話だからと、政府は東電に責任を丸投げしました。その結果が初日の混乱」というのも酷い。一般家庭を含めた計画停電は史上初なのだから、ある程度の混乱が起こるのはむしろ普通なのではないか?また、契約に基づく停電なのだから、問題があるとは思えないが。それとも、電力は国営にすべきなのか?それを主張しないで政府の責任だけを過度に強調するのは卑怯である。

屋内退避についての自主避難についても非難している。しかし、状況が変わらなければ、避難指示などしまい。独自調査によると数値が間違っているので避難指示すべきだというのならわかるが(しかし信じてはもらえまいが)。そもそもは「屋内退避圏のため物流が細り、商品が届いていない」ことが問題なのであり、それは、(厳しい言い方だが)国民一般が日ごろから原子力発電や放射能に無理解なのが原因とも考えられる(報道を見た限りでは、屋内退避でも、まったく外に出てはいけないわけではないので、物資を入れるのは本来は可能だったと解釈せざるを得ない(もちろん、物資を入れる立場ならば、私も嫌がるが))。何でもかんでも、大した精査もせずに、政府だけが悪いとすべきではない。

以上読んだ限りでは、「虚飾に満ちた政治主導」の痕跡すら感じられなかった。安部さんは、混乱に乗じて、選挙結果を無視して、民主党政権の崩壊を画策している工作員なのだろうか?読売新聞は自由民主党寄りとされるから、あり得るな。

*タイトル、文中、一部敬称略