清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

西岡と 『現代』、朝日に 惨敗だ

週刊現代』2011年4月30日号64ページに、「『菅退陣』で朝日記者と西岡参院議長大ゲンカ」という記事があり、興味深かったので、取り上げる(以下のカギカッコ内は、『週刊現代』64ページからの引用)。

まずは、「4月14日の記者会見」の「やり取り」の一部を。

(引用開始)

朝日 「議長の発言は、総理がおやめになったほうがいいという趣旨か?」

西岡 「今の状態を続けたらどうにもならない」

(中略)

朝日 「総理大臣が辞めると、政治空白ができる」

西岡 「そうかしら?」

(中略)

西岡 「(空白を。清高補足)作らないで済むんです。作らない方法がある」

朝日 「私が言いたいのは、議長の発言は無責任なんじゃないかということです」

(中略)

西岡 「朝日さんは『(菅首相)やめろ』というのは無責任だと言いますが、じゃあ今の無責任(政府)のまま、続けていいと?」

朝日 「無用な政治的混乱を生むよりは、そっちのほうがマシだと思います」

西岡 「ああそう。へー。私はそうは思いませんね」

(引用終わり)

西岡さんは「『菅内閣のスポークスマンみたい』と訝しがる始末だった」そうだが、私が分析した結果は、「『第一次補正予算のことで、(首相は)野党には相談しているのに、参院には相談がない』」ことのやっかみから出た発言の上に、西岡発言の根拠が見出しがたいので、西岡さん、ならびに朝日新聞(記者)を批判する『週刊現代』の惨敗だった。

まず、「『(首相は)野党には相談しているのに、参院には相談がない』」というが、自由民主党の力を借りて衆議院の3分の2以上の賛成を求めるのは極めて合理的で(衆参どちらの議席構成でも、自由民主党の協力を得るのは合理的。ゆえに、「『参院には相談がな』」く手も問題ない)、西岡さんのやっかみと取って問題はない。

ところで、「政治空白」の可能性は高いだろう。内閣総理大臣に辞職を求めるならば、解散も視野に入れるべきである。憲法第54条第1項によると、解散の日から40日以内の総選挙をしなければならないが、仮に4月14日に(朝日記者と西岡参院議長との会見日)解散したとすると、被災者に最大限配慮して延期しても、5月22日が投票日になってしまう。これは、統一地方選を、「施行日から2~6か月の範囲内で」延長することと矛盾してしまう(MSN産経ニュース統一地方選延期特例法案が衆院通過 岩手など3県想定」(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110318/elc11031800230000-n1.htm
参照。2か月ならばギリギリだが、6か月まで延期が認められることを考慮せよ)。それより、西岡さん、「作らない方法」を出してもらおうか。

というわけで、西岡さんの醜さ、それに乗っかる『週刊現代』の分析の甘さが目に付き、朝日新聞の勝ち、ということである。

*ウェブサイトは2011年4月18日アクセス。