テレビドラマなどめったに見ないが、法律問題にかかわるものだったので、「モリのアサガオ」(拘置所の死刑囚の意。オリジナルはテレビ東京だったが、BS JAPANで)を観た。
死刑にかかわる問題をたくさん取り上げたドラマで、興味深い内容。DVD-BOXも出ているとか。
肝心なのは、主人公及川直樹刑務官と、仇討殺人の渡瀬満が、同じ野球チームだったこと。赤の他人がいきなり「絆」を築けるわけがない。
不満点を言えば、スローモーなところと(DVDプレーヤーなら1.3倍速にしようと思った)、リアリティーに欠けるところである(といっても、死刑囚の収容所は見ていないが、硬式野球の球は武器になるので(柘植久慶『21世紀サバイバルバイブル』(集英社文庫、2004)をご一読ください)、持ち込めるとは思えなかったのだけれど。
しかし、ストーリーは、実際の事件をヒントとしたものが多く、それなりのものであった。
あと2点。
〆枷修任△豌燭任△譟表現はすべてを表すわけではないので、裁判が確定したので間違いない、という考えは慎むべきだろう。
⇔ち読みや図書館レベルで恐縮だが、刑務官や弁護士の中には、死刑囚とのかかわりにおいて、死刑を疑問視する人がいる。無邪気に被害者遺族の立場に立っていい気になっていないで、刑務官や弁護士の話を聞いて悩むべきである。