清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

気に入らぬ 政権潰す アメリカだ

2011年7月28日午前9時から放送された(昨日録画で見た)、NHK-BS1BS世界のドキュメンタリー 石油支配 OPEC 50年の闘い」が興味深かった。

OPEC創設前までは、いわゆる石油メジャーに価格決定権があり、そのため、必要以上に安価になっていた(ので、輸入国の日本は得をした面があるが)。そこで産油国OPECを結成し、産出量と価格決定権を獲得するまでになった。しかし、OPEC加盟国の思惑は一致せず、価格は乱高下しがち。そこで、アメリカのレーガン大統領時代に、石油先物取引が解禁された(ので、一応市場が石油の価格を決めることとなった)。OPEC非加盟国の原油産出量の増大や、代替エネルギーの模索などで、OPECの地位が相対的に減少した、というのが、私なりの要旨である。

興味深かったのは、アメリカが、自国の利益のために、気に入らないことがあったら、何らかの介入をすることだ。

オイルショックが起こったら、イスラエルに武器を供与したり、イランが思い通りにならなかったら、クーデターを画策して親米政権を作ったり。

善悪不問で書くが、今、リビアカダフィ大佐が、先進国の援助を得た反カダフィ勢力に苦戦している。日本の鳩山由紀夫政権がつぶれた原因の一つは、アメリカの交渉態度だというのは、既にウィキリークスで暴露されているようだ。

エジプトで親米政権が倒れたが、次の政権が気に入らなければ、アメリカは介入し、転覆させるのだろう。

本来は、OPECのことだったのに、アメリカの強権ぶりが印象に残る出来だった。というわけで、結構深いドキュメンタリーとなった。