清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

密かにね 空爆してた アメリカだ(最近は 録画の番組 見ているよ③)

「最近は 録画の番組 見ているよ」は、とりあえずこれが最終回。

2012年10月12日0時から、NHK-BS1で放送された「BS世界のドキュメンタリー 隠された戦争~ラオスのCIA秘密基地」(2007年、ドイツ)もすごかった。

ベトナム戦争は大々的に報じられたが、隣国ラオス人民民主主義共和国。以下「ラオス」と表記)での空爆や内戦はほとんど報じられなかった、という話。

現在でも、アメリカは他国に積極的に介入するが、ベトナム戦争時は東西対立が激しい時代。何としても共産主義勢力の拡大を阻止したい。そこで、ラオスにおいて、中道は政権を支援しつつも、保守派にも武器を供与し、共産主義勢力を攻撃し、内戦状態を作った。

時が経ってラオスからの撤退を表明したが、ケネディ大統領が、CIAの人を派遣し、人道支援を隠れ蓑として空爆を行った(8分に1度ともアナウンスされた)。

日本でも、いわゆる普天間問題で、鳩山由紀夫政権が崩壊したのは記憶に新しいが、ラオスの軒でも、自国の国益のためには、他の人などどうなっても構わないというアメリカらしさが出ていることを認識した。

ところで、最近『「本当のこと」を伝えない日本の新聞 』(マーティン・ファクラー双葉新書、2012)というのが評判がいいそうだが、ラオス空爆の件について、ニューヨーク・タイムズは詳細に伝えたのか? 番組の限りではそう思えなかったが。金もかけ、人も死んでいる、スーパースキャンダルは放っておいて、他のことだけはちゃっかり批判するのはいかがなものか? アメリカのマスメディアも腐っているということを認識した。

最後に、主題だとは思わかなったが、貧困と戦争が結びついている点も示している番組だった(ラオスのある民族も貧困だから内戦に参加せざるをえなかった)。