現在でも、アメリカは他国に積極的に介入するが、ベトナム戦争時は東西対立が激しい時代。何としても共産主義勢力の拡大を阻止したい。そこで、ラオスにおいて、中道は政権を支援しつつも、保守派にも武器を供与し、共産主義勢力を攻撃し、内戦状態を作った。
ところで、最近『「本当のこと」を伝えない日本の新聞 』(マーティン・ファクラー、双葉新書、2012)というのが評判がいいそうだが、ラオスの空爆の件について、ニューヨーク・タイムズは詳細に伝えたのか? 番組の限りではそう思えなかったが。金もかけ、人も死んでいる、スーパースキャンダルは放っておいて、他のことだけはちゃっかり批判するのはいかがなものか? アメリカのマスメディアも腐っているということを認識した。
最後に、主題だとは思わかなったが、貧困と戦争が結びついている点も示している番組だった(ラオスのある民族も貧困だから内戦に参加せざるをえなかった)。