清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

「公館の 尊厳」がよく わからない

反日除幕式に1000人気勢 日本大使館前に慰安婦記念碑 駐韓大使、撤去求める」(2011年12月14日15時8分にMSN産経ニュースが配信。上からアクセス。なお、以下のカギカッコ内は、断りのない限り、「反日除幕式に1000人気勢 日本大使館前に慰安婦記念碑 駐韓大使、撤去求める」からの引用) という事件があるという。
 
記事を読み進めると、「大使館の目の前に反日的な構造物が設置されたことに日本側は反発しており、武藤正敏駐韓大使は韓国外交通商省を訪れ「外交公館の尊厳にかかわる」と抗議し、碑の撤去を求めた」とのこと。「反日的」というが、従軍慰安婦については、日本も認めているし(「慰安婦問題とアジア女性基金/デジタル記念館」(http://www.awf.or.jp/) 参照)、認めているものを「反日的」と言っても意味がないと思うが。あと、「『外交公館の尊厳にかかわる』」というのもよくわからない。
 
比較も兼ねて、「ソウル日本大使館そばに少女像 元慰安婦集会、1千回に」(2011年12月14日11時4分にasahi.comが配信。http://www.asahi.com/international/update/1214/TKY201112140139.html) も見てみると、「日本政府は、慰安婦問題は65年の日韓国交正常化時に結んだ請求権協定で「解決済み」としている」という。国際法は疎いので判断は控えるが、それにしても、なぜ韓国だけこんなに運動が盛んなのかがよくわからない。
 
慰安婦問題とアジア女性基金/デジタル記念館」(サイト。URLは既述)を見ても、フィリピンや台湾の人も慰安婦にされているのだが、このような運動を聞いたことがない(実際には、それぞれの国で反応が違うのは、サイトを見ればわかる)。
 
とにかく、この事件、謎だらけである。
 
* 2011年12月15日追記
読売新聞東京本社版2011年12月15日朝刊13版4面「従軍慰安婦連想の像設置」によると、「早期撤去の要求は、大使館の保護などを定めたウィーン条約第22条2項を根拠としており、日本側は少女像の設置が『公館の威厳の侵害の防止』の責務に反するとの見解だ」という。
 
いろいろ調べたが、「ウィーン条約」(読売新聞より)とは、「外交関係に関するウィーン条約」(2011年12月15日アクセス。同志社大学のサイトのようだ。http://www1.doshisha.ac.jp/~karai/intlaw/docs/diplomat.htm )第22条第2項のことで、それによると、「接受国(この事件の場合、大韓民国。清高注)は、侵入又は損壊に対し使節団の公館(この事件の場合、日本大使館。清高注)を保護するため及び公館の安寧の妨害又は公館の威厳の侵害を防止するため適当なすべての措置を執る特別の責務を有する」とある。主張は根拠がありそうだ。