2012年1月18日14時58分に配信されたYOMIURI ONLINE「堺屋氏の裏社会発言に弁護士抗議…震災復興で」(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120117-OYT1T01250.htm) によると、
まだツイートを調べていないが、こういう記事を見ると、「弁護士よ、よく読め!」だの、「弁護士よ、難癖付けるな!」という反応が多そうだと予想する。
しかし、YOMIURI ONLINEの記事が本当であれば(機会があったら図書館で確認します)、堺屋さんの発言が問題で、弁護士の抗議が正当と考える。
YOMIURI ONLINEによると、「政府や東京電力の対応について、稲盛和夫・京セラ名誉会長と対談した堺屋氏は、阪神大震災で政府の復興委員を務めた経験から「復興にはスピードが必要」と主張。「平時のように四角四面に法律を適用していては、ことは迅速に進みません。正直なところ、裏社会の人に協力を要請しないと突破できない局面も出てきます」と述べた」とのこと。ページ数は示されていないが(雑誌は『文芸春秋』2011年9月号。YOMIURI ONLINEの記事から判断)、紙に書いてあることだから、本当と見てよい。
参考までに、Yahoo! 辞書において、「裏社会」を検索した結果を示そう(内容は2011年1月18日現在)。
Yahoo!辞書「裏社会」(http://dic.search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%A3%8F%E7%A4%BE%E4%BC%9A&ei=UTF-8&fr=slv1-tbtop)
2ちゃんねるカテゴリだったり(「業界・社会事情等の裏情報、その他地下的な存在の情報」)、「裏社会NPO」として、「福祉のためや環境を守るためなど、社会貢献を目的として設立される特定非営利活動法人(NPO法人)を、その本来の目的ではなく、犯罪の隠れみのとして使うこと」という意味がある。
YOMIURI ONLINEの記事に戻って、堺屋太一さんの弁解を見ると、「『極めて広義』」、「『登記も登録もされていない団体(中略)必ずしも暴力団を意味しない』」とある。
しかし、「「平時のように四角四面に法律を適用していては、ことは迅速に進みません」」(YOMIURI ONLINEより)からすると、暴力団と取られても仕方がない。「裏社会NPO」(Yahoo!辞書の検索結果より)の意味を見ても、堺屋さんの解釈より、弁護士の解釈のほうが素直である。
どうやら、堺屋さんの失言のようだ。実際に暴力団と関係がないことを祈りたいが。
*タイトル、文中一部敬称略