「事故直後、県が独自に原発から半径2キロ圏内の住民に避難を求めたことについて、佐藤知事は「国の対応を待っていては県民の安全を守れないと決断した」と説明。政府がその後、原発から半径3キロ、10キロ、20キロと避難指示を出したことには「事前に連絡もなく、根拠も示されず、一方的で矢継ぎ早に示された」と不快感を示した」という。
もちろん、スピードが大事なので、「県が独自に原発から半径2キロ圏内の住民に避難を求めた」ことは評価できる。しかし、「政府がその後、原発から半径3キロ、10キロ、20キロと避難指示を出したことには「事前に連絡もなく、根拠も示されず、一方的で矢継ぎ早に示された」と不快感を示した」」を素直にとって同調してはいけない。
というのは、政府の対応は、国際機関は妥当と評価しているからである。「妥当だと 言ったねW HO」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/51865159.html )をご一読。それだけでなく、「政府」だって「県民の安全を守」るための判断なのだ。自分の指示がよく、政府の指示がダメ、という理由にはなっていない。「傍聴席から声を上げた福島市の男性会社員(42)は、終了後の取材に「質問への答えも的を射ず、はぐらかしていた。『国のせい』にしていた」と怒りを隠さなかった」というコメントの通りの展開である。
根本は、個々の命令ではなく、そもそも備えがなっていなかった、ということだと思う。これに関しては、政府も福島県も反省すべき。