もちろん、この数字は喜ぶべきではない。求職者の選択の問題や、正規雇用の問題があるので。後者については、「正規雇用は団塊世代の退職が影響して46万人減った」とのこと。ただ、団塊世代でない世代がどうかが大事だろう。
ここは私見だが、「10月施行の改正労働者派遣法で日雇い派遣が原則禁止になるため、企業が事前に派遣労働者を減らしている」が日経のホンネのような気がする。派遣規制は企業の求人のインセンティブを削ぐのでやめろ、という。さすが、企業ヨイショの日経?
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①「完全失業者は19万人減って300万人だった」。これは、求職を諦める人がいたので減った、ということがあるので、素直に喜ぶのは早い。ただ、「「希望する種類・内容の仕事がない」との理由は9期ぶりにプラス(4万人増)に転じた。(中略)「条件にこだわらないが仕事がない」は16万人減った」とのこと。色々あろうが、政治が悪いわけではなさそうだ。
②もっとも、「失業期間1年以上の完全失業者は105万人いる」というのは深刻である。