清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

ニッポンが 一番嫌って いるみたい

転載元の産経ニュース「中国色強まる「AIIB」、南シナ海問題で対立のフィリピンなど7カ国が署名せず」(2015.6.29 12:53http://www.sankei.com/economy/news/150629/ecn1506290015-n1.html

)によると、「中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定への署名式が29日午前、創設メンバー57カ国の代表が出席し、北京市内の人民大会堂で行われた」という。
 
この件について、筆者は、2015年6月28日22時から、NHK-BS1「Global Debate WISDOM」(サイトURLは、http://www.nhk.or.jp/wisdom/
)を観た。なかなか興味深い内容だったので、以下、筆者のメモを紹介しつつ、論じる。
 
第1部(22時から)は、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の話が中心。
 
番組ツイッターハッシュタグは、#nhk_wisdom )を見ても、日本・日本人は、中国に対する警戒心が、参加した外国の人より強い印象だった。誰の発言かは忘れたが、転載元の産経ニュースにも載っている「AIIBの資本金は1千億ドル(約12兆3千億円)で中国が約30%を引き受けて最大出資国となり、運営上の「拒否権」を握る」ことにつき、アメリカ主導の金融機関もアメリカの拒否権があるし、中国は拒否権に固執しない、という趣旨の発言があった。筆者も日本人なので「本当かな?」と思ってしまったが、現在は本当なのだろうと根拠なく思う。
 
そもそも何でAIIBの構想が立ったかも、なんとなくだがわかった。アジア開発銀行(ADB)の融資基準が厳しいので、審査に時間がかかり、支援を受ける発展途上国に不便だったのだそうだ。そこで中国が進出して融資をしているが、安全や環境面で懸念があるという。
 
例えが適当かわからないが、ADBは銀行ローン、AIIBは消費者金融のイメージを持った。
 
23時からは第2部。一帯一路という、陸海からの、現代版シルクロード構想を中国が進めているのだという。
 
ヨーロッパまで巻き込む構想なので(すでに義烏-マドリード間の鉄道が完成しているらしい)、ヨーロッパ諸国がAIIBに参加する国が多いのに一理あるな、と思った。
 
また、先進国は成熟しすぎて、他国のインフラ投資に余裕がないのを中国が代わりにやっている風にも見えた。
 
番組を観ていると、TPP推進のアメリカ(もっとも、オリジナルメンバーではなかった)と、一帯一路構想+AIIBの中国の覇権争い、に思えたが、番組の参加者の一人、パトリック・クローニンさん(アメリカ)曰く、「TPPに中国外しの意図はない」という。AIIBもアメリカ外しの意図がないらしいし(参加要請の報道を見聞したことがある)、日本人の筆者に、とりわけ中国に対する偏見があるのだろうか?

ともあれ、肝心なことは、世界中の人が幸せになること。TPPであれAIIBであれ(同じ範疇ではないが)、Win-Winになることを期待したい。