まずはこのツイートから。坂東忠信(@Japangard)さんの、2021年2月18日22時17分のツイート。
「慰安婦は売春婦」としたマーク・ラムザイヤー教授の論文に、ハーバード大の学長が「学問の自由だ」とお墨付き!https://t.co/cXnjsb3p6K
— 坂東 忠信 (@Japangard) 2021年2月18日
こういう学長が日本にいないのが情けないけど、教授の論文P41には拙著「在日特権と犯罪」が参考資料として掲載されました(^o^)https://t.co/mMOemSQsmg pic.twitter.com/x0VI3kRfKv
え、「マーク・ラムザイヤー教授」って?有料記事でイントロダクションのみ無料で閲覧可能な記事だが、①産経新聞「世界に広まる『慰安婦=性奴隷』説を否定 米ハーバード大J・マーク・ラムザイヤー教授が学術論文発表」(2021年1月28日)
によると、
米ハーバード大のJ・マーク・ラムザイヤー教授が、慰安婦が当時政府規制下で認められていた国内売春婦の延長線上の存在であることを理論的実証的に示した学術論文が、3月刊行予定の「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス」誌65巻に掲載される(略)。
米国の高名な会社法学者であるとともに、日本研究の大家でもあるラムザイヤー教授(以下略)
-①
だそうだ。
会社法学者が何で慰安婦問題?という疑問はさておき、坂東忠信さんのツイートに戻る。
坂東さんのツイートによると、
とのこと。
ラムザイヤーさん、本当に法律の専門家なのかなぁ?
というのは、
在日特権と犯罪 | 坂東忠信 |本 | 通販 | Amazon に本の画像があるが、それによると、
凶悪犯罪から生活保護不正受給まで、警察内部でさえ明らかにされていなかった詳細データを一気に公開!
とあり、おそらく刑事政策(犯罪学・刑事学)の専門家からすれば眉唾物と思われるからである。
刑事政策を考えるうえでデータは必要だが、それは『犯罪白書』や『警察白書』から採るものである。それらに書かれていない(「警察内部でさえ明らかにされていなかった詳細データ」のこと)データの意味はない。そんな意味がないと推測できる書物(したがって筆者未読)を引用してしまったということは、ラムザイヤーさんの論文も信用できないと推測できてしまう。
ラムザイヤーさんは「日本研究の大家」(①)だそうだが、日本の文献の価値を知るほどではなかったようである。というわけで当ブログとしては、ラムザイヤーさんの、旧日本軍の慰安婦が「国内売春婦の延長線上の存在である」(①)という見解は、とりあえず無視してよいと認定する。