唐突だが、最近気になった記事を2つ紹介する。
①文春オンライン「BE:FIRSTは本当に世界を目指せる? 日本がK-POPに“勝てない”ワケから考えると…《MVは4日で500万再生超え》」(杉浦由美子。2021年8月25日)
②Yahoo!ニュース個人(松谷創一郎)「BE:FIRSTとSKY-HIが見る未来──K-POPへの人材流出に対抗できるか」(2021年8月21日7時56分)
まず①から引用。
K-POPが世界的に成功を収めている。そのため、現在、ダンス&ボーカルでトップを目指したい若者は韓国に行くという流れがある。それはそれで素晴らしいことだが、日本からも世界で活躍するグループが出てくれば、それは音楽の多様性につながる。
(中略)
K-POPの世界的な成功をみていると、日本の音楽グループも世界を目指せないかとは誰しも思うところだろう。(中略)彼女たちの活躍をみていると、日本にも若い才能はいると分かる。なのに、なぜ、現状、日本発のグループが海外で活躍していないのだろうか
次は②から引用。
このままだと、日本から良質なダンス&ヴォーカルグループが生まれなくなっちゃうな、という危機感を感じていました。
(略)どうしても出口の数が限られていて、そこのかたちにハマれない子は、すごい才能とかクリエイティビティを持っていても、世の中に出られないパターンが多すぎて。
いまの若い子とかは、やっぱりダンス&ヴォーカルでトッププロになりたいから、韓国語を学んで韓国に行く。それはそれですごい素晴らしいことだし、素敵なことなんだけど。
出口の数がないまま消えていく才能が多いのをたくさん見ていたので。すごいダイヤモンドが眠っている鉱山をだれも発掘することがなく、廃れていく未来が見えたのが、すげぇやばいなと思った。(ここまで、「THE FIRST」主催者のSKY-HIさんのコメント)
(中略)
日本の芸能界にとっては、これ(「日本から韓国に多くの若者が渡っている」、すなわち、K-POPアーティストを目指して韓国に渡っていること。筆者注)は人材流出にほかならない
筆者が勝手に、杉浦さんや松谷さんのホンネを推測すると(もちろん根拠はない)、(韓国のK-POPに日本のJ-POPが負けているのが我慢ならん!)である。
優れた音楽やパフォーマンスがあれば、本場でやってみたいというのは普通のこと。筆者は一時期ジャズをよく聴いていたが、日本人ジャズプレイヤーだってアメリカに渡る人はいる。それと同じことである。ただ、日本と韓国は地理的に近いのでそういう人が多いということはあるかもしれない。
もちろん、筆者は、日本発のダンス&ヴォーカルグループを否定するものではない。しかし、(韓国にできることが日本にできないはずはない!)みたいなのは、商売敵という側面があるのでわかるが、なんかモヤモヤするのである。