日本放送協会."刑務所など犯罪被害者や遺族の心情を加害者に伝える制度始まる".NHK NEWS WEB.2023-12-01.
,(参照2023-12-03).
によると、
刑務所や少年院が犯罪被害者や遺族の心情を聴き取って加害者に伝える新たな制度が1日から始まりました。
…(略)…
被害者や遺族には犯罪被害からの回復を図り、加害者には反省を促して更生や再犯防止につなげるねらいがあります。
という。
狙い通りになるのだろうか。
筆者は以前から、浜井浩一.2円で刑務所、5億で執行猶予.光文社,2009,237p.,(光文社新書).を読んでいるが、p.85によると、「被害者の心情を理解させるプログラムは再犯を促進する可能性のあることが確認された」という。
浜井浩一.2円で刑務所、5億で執行猶予.が出版されてから14年経つが、その間に研究が進んで、被害者の心情を理解させたほうが再犯を防止するようになったのだろうか。
筆者の研究不足は否めないが、人間はそう簡単に変わるものだろうか。また、研究に問題があったのだろうか。
ともあれ、この制度が効果的かは、現時点では保留にした方がよさそうである。
その一方で、修復的司法が望ましいという本もある*1。加害者の更生のために効果的な施策は難しいものだ。