2013年9月7日0時からNHK-BS1で放送された「BS世界のドキュメンタリー 私を救ったショパンのバラード」が面白かった(私は後日録画で見た)。
ざっとあらすじを書くと、イギリスのポールと、日本の桃香が、ショパンのバラード第1番ト短調作品23に出会い、その曲をきっかけにそれぞれの困難を乗り越える(ポールは度重なる病気、桃香は東日本大震災(仙台で被災))というメインの話に加え、バラード第1番の魅力(数人のクラシック音楽のアーティストが解説)、最後には全曲の演奏があった。
15歳のとき、ゴルフやラグビーをやっていたが、突然どちらのスポーツもやめる。どの親御さんもなにか悪いことがあったのではないかと心配する状況だし、実際ポールの両親も心配したが、ポールはピアノを熱心に練習するようになったのだという。そのきっかけが、ショパンのバラード第1番ト短調作品23なのだそうだ。独学でピアノを学んだポールは音楽大学に進学するが、度重なる病魔で、結果右半身がマヒしてしまう。それでも左手一本でピアノを続けるという、その執念(適当な言葉か自信がないが)に感銘を受けた。
ポールは15歳までクラシックは(たぶん、ほとんど)聴いたことがなかったそうだが(私の経験の限りでは考えられない。中学校でクラシック鑑賞の時間ぐらい、ある。イギリスをけなすわけではないが、日本の教育の良さの一端が出ているかも)、ショパンのバラード第1番ト短調作品23をきっかけに、いろいろなことが起こっても音楽の道に邁進するようになった。いい曲が人の人生に良い影響を与えるという見本を見せてもらった感じだった。
番組でも紹介されたが、ショパンのバラード第1番ト短調作品23は、動画サイトでアマチュア演奏家の演奏でたくさんupされているという(Google ビデオで検索した結果は、https://www.google.co.jp/search?tbm=vid&hl=ja&source=hp&biw=1092&bih=496&q=%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%91%E3%83%B3%E3%80%80%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E7%AC%AC1%E7%95%AA%E3%83%88%E7%9F%AD%E8%AA%BF%E4%BD%9C%E5%93%8123&gbv=2&oq=%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%91%E3%83%B3%E3%80%80%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E7%AC%AC1%E7%95%AA%E3%83%88%E7%9F%AD%E8%AA%BF%E4%BD%9C%E5%93%8123&gs_l=video-hp.12...8359.10379.0.11464.3.3.0.0.0.0.113.235.2j1.3.0....0...1ac.1j2j4.24.video-hp..3.0.0.4-NFgt_V22Q
)。これを機会にみなさんもいろいろな演奏家のバージョンを聴いてみたらいかがだろうか。ただ、私は番組視聴前にいくつか聴いたが、疲れただけでよくわからなかったことを付け加えておく。更に付け加えると、私はショパンは、クラシックの中では好きな方で、『さわりで覚えるクラシックの名曲50選』(中経出版。私が持っているのは2004年版。完全版と言えるのは、こちら。Amazonのサイトより。
)で取り上げられている作品はバラード第1番より(ブログup時点では)好きである。
番組に感銘をうけた方、見逃したがテレビで見たい方、バラード第1番が好きな方、NHKでは、「第8回 もう一度見たい! 世界のドキュメンタリー」と銘打って投票を受け付けている(「2013年9月10日(火)「もう一度見たい!」投票受付は、16(月)深夜24時まで!」。http://www.nhk.or.jp/wdoc-blog/200/167057.html
)。よかったらご投票を(予め断っておくが、清高の投票は保証しません)。
*文中敬称略