2024年7月7日に実施される東京都知事選に立候補表明をした田母神俊雄が、以前こんなポスト*1をしていた。
まずは2018年12月21日23時51分のポスト。
韓国*2艦艇が海自対潜哨戒機に火器管制レーダーを照射したことで日本政府が危険だということで韓国に抗議したという。全く危険ではない。火器管制レーダーは近年フェーズドアレイ方式で常時ほぼ全周に電波を出し続けている。だから周辺にいる航空機などには電波照射が行われてしまう。(続く)
— 田母神俊雄 (@toshio_tamogami) 2018年12月21日
次は2018年12月21日23時55分のポスト。
韓国艦艇は海自の対潜哨戒機だけを狙って電波照射したのではないと思う。周辺にほかの航空機がいればそれらも電波照射を受けている。しかしミサイルが発射されるには艦艇内の複数部署で同時に安全装置を外す必要がある。だから火器管制レーダーの電波照射が即危険だということにはならない。
— 田母神俊雄 (@toshio_tamogami) 2018年12月21日
なお、これら、ならびに関連ポストについては、リテラ編集部."韓国軍レーダー照射に田母神俊雄・元航空幕僚長が「危険じゃない」「大騒ぎしなくてよい」と発言しネトウヨがヒステリー". リテラ.2008-12-26.
(参照2024-06-05).をご一読ください。
現実に起こったことが田母神のポスト通りだったかはわからないが、価値判断はどうやら正しいようだ。
田村直広,小池和樹."日韓、防衛交流再開で合意…レーダー照射問題巡り再発防止の文書まとめる".読売新聞オンライン.2024-06-01.
(参照2024-06-05).によると、
木原防衛相は1日、韓国の申源●*3国防相とシンガポールで会談した。両氏は防衛当局間の最大の懸案となっていたレーダー照射問題を巡り、共同プレス声明と再発防止の文書をまとめ、2国間の防衛交流を再開させることで合意した。
…(略)…
レーダー照射問題は2018年12月に起きた。能登半島沖の日本海上で海上自衛隊P1哨戒機が、韓国海軍駆逐艦から攻撃目標に照準を合わせる火器管制レーダーを照射されたとして、日本が韓国に抗議した。韓国側は照射の事実を認めておらず、日韓の防衛交流は途絶えている。
共同プレス声明は照射問題について、「日韓・日韓米の安保協力の停滞につながり得るような事案」と表現するにとどめ、照射の有無には触れず、事実上棚上げした。
とのこと。
北朝鮮の衛星やミサイルが、アメリカや韓国にとって脅威であるという事情がそうさせた側面もあろうが、棚上げできるほどの話だったというわけである。
当時大騒ぎしたのは何だったんだろう。安倍晋三(政権)に踊らされて、1億総嫌韓だったからなのだろうか。現在においては、本記事で引用したリテラの記事でも読んで、反省した方がいい人が多いようである。