ニューズウィーク日本版が、韓国憎悪キャンペーンを張っているかもしれないという話。
1.『早坂隆 たかがジョーク されどジョーク』「韓国人がなんでもかんでも日本のせいにする理由」(2022年9月30日18時55分)
をまずは取り上げる。
「【諸悪の根源】」というジョーク(?)を取り上げているが、作者は誰だろう?まさか早坂さんじゃないよね?これは、韓国の人がそういうジョークを述べたということがないとジョークと取ってもらえないように思う。
そもそも「『なんでもかんでも日本のせい』」とのことだが、具体的に何か?歴史問題であれば日本のせいでなければ何なのだろう?
韓国では近年、若年層を中心に、自国の歴史教育に疑問を持つ人たちが少しずつ増えているようだ。冷静な議論ができるような環境が整っていくことを願う。
とのことだが、そうであれば、日本*1が悪いというのが「冷静な議論」である。今どき植民地支配をしたことを善とするわけないじゃないか。BLM運動も知らないで書いたのだろうか。
「ジョークの対象となって当然だ」は一理あるのだが、それなら最初のジョークを誰が言ったかくらい書いてくれないと。そして紹介されたジョークはジョークではなく、真実であろう。だから、笑えない。
【兄弟】の部分は入れ替え可能だから、これもジョークとしてつまらない*2。
2.以下は『木村幹 韓国を知る』「日本国民の「韓国への感情」の深刻さを、韓国はまったく理解できていない」(2022年10月4日17時47分)
の話とする。
まず、「<尹政権が日韓関係の改善に向けた努力を無駄にしかねない言動を繰り返してしまうのは、日本で歴史認識問題がどれだけ深刻に受け取られているかを理解していないから>」からよくわからない。仮にDPRK*3の脅威があるとして、アメリカ、韓国、日本で連携しないといけない場合、歴史認識問題が優先されるわけがないだろうに。
続けて読むと「今の韓国の外交は『外交のための外交』よりも『内政のための外交』なのである」そうだが、少し前までの安倍晋三のことでもある。レーザー照射問題、慰安婦問題、徴用工問題、どれももめる必要が全くない*4のにあえてもめたからである。
背景にあるのは、日韓両国の歴史認識問題の深刻さに対する理解のギャップである。日本ではこの問題は請求権協定をめぐる法律的解釈の問題であり、だからこそ18年の韓国最高裁判決後に大きく開いた解釈の差が埋まらない限り、問題が解決することはない、と重く考えている。
とあるが、これも安倍晋三が突如言い出したにすぎず、和解の事例もある。当ブログ「和解した 日本企業も あるみたい(日韓関係 ぶっ壊したぜ by安倍晋三(2))」
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
をご一読。リテラや文春オンラインでも和解で話が進んでいたのが突然おかしくなった様が出ているので、当ブログの過去記事を読んでください。
木村幹さんは朝鮮半島の専門家みたいだが*5、歴史も時事も最新情勢も押さえていないので、とんちんかんな文章になってしまったようだ。
3.このようなデタラメな内容を載せて平然としているニューズウィーク日本版の内部で、または読者による、フジ住宅みたいな民族差別事件が起きないことを祈るだけである*6。
*2:韓流コンテンツ好きの日本人と、韓国人との対話でも成り立つ。
*3:朝鮮民主主義人民共和国の略称。
*4:当ブログの過去の記事を読んでほしいが、レーザー照射問題は最初は防衛大臣レベルでは大ごとにしないつもりだったのに安倍晋三が映像公開を決め、慰安婦問題は2015年日韓合意においては複数回見直しが勧告されているし、徴用工問題は安倍(政権)が介入してから話がこじれたことを記した。
https://kuid-rm-web.ofc.kobe-u.ac.jp/profile/ja.0b222a4bf0fc27cc520e17560c007669.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E4%BD%8F%E5%AE%85