びっくり仰天した。
北京オリンピックの開幕まで約2週間の時点で、野球のルールが変更になるなんて。
すなわち、「国際野球連盟(IBAF)は25日(日本時間26日)、延長11回以降は、無死走者一、二塁の状況から攻撃を始めるタイブレーク制の導入を発表した」件である(右記のnikkansports.com「星野監督がタイブレーク制導入に激怒」(http://beijing2008.nikkansports.com/baseball/p-bb-tp0-20080727-388665.html)
参照)。
上記のサイトに詳しいルールが。すなわち、「「延長戦の11回からは無死一、二塁に場面設定して試合を開始する」という(中略)もの。11回はどの打順から始めてもよく、打者の直前の2人が走者となる。例えば3番打者からの攻撃を選べば、1番打者が二塁走者、2番打者を一塁走者として開始される。12回以降も、その続きの打順で攻撃し、2人の走者を置く」とのこと。
たしかに、今の野球の国際試合のやり方には無理がある(別論点だが、当ブログの「短期決戦の リーグのあり方 再考だ 」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/38423303.html)
もご一読を)。
それにしても、ソフトボール類似のルール導入にはびっくりした。
「延長戦は劇的な結果をもたらすが、五輪には向かない。テレビ放送などに適したスポーツであることを示したかった」(IBAFのシーラー会長のコメント)という発言からも、時間短縮をして、「テレビ中継に対応しやすい競技であることをアピールする必要があった」(nikkansports.comより引用)という状況は理解する。
しかし、そもそも時間短縮のためのルール改正は野球の本質を歪めるし(決着をつけるのが本質だし、時間短縮というアイデア自体が、アメリカンスポーツの無理解である(NBAだってFIBAより8分間プレータイムが長い上に、タイムアウトが多いなど、時間の長さを気にしないのがアメリカ流))、タイブレークが時間短縮に貢献するかも不明である。
私のブログの私見も、引き分け導入だったり、裏のチームが優勢のときでも攻撃することだったりで、野球の本質を歪めるが、リーグ戦の公平性を保つためにぜひとも必要な改革である。しかし、タイブレークのような効果不明のルール改正をする必要があるかは疑問である。
このようなルール改正をするのではなく、リーグ戦に限ったルール改正を、私見に基づいてやってほしい。