清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

とんちんかんな 批判が多い 派遣村

いわゆる派遣村について語られた文章を見ると、とんちんかんなものが多い。

1.まず、週刊ダイヤモンド2009年1月24日号p97の、林操さんの「ベストセラー通りすがり」。

「日雇い」という言葉が出ているが、派遣か日雇いかは大した問題ではない。要は生活に困っている人を助けるという趣旨のイベントではないのか?

2.次はブログから。プロセインの騎士さんの『俺ズム「【派遣村】村民の7割超がホームレスや関係ない人 観光バスで旅館転々 」』(http://blogs.yahoo.co.jp/the_knight_of_prussia/28519038.html


まず囲いの部分。「大きな荷物を抱える村民もおり一概には判断できない」ならば、「観光バスでの移動は決してコストパフォーマンスがいいとは言えない」という批判はムダだろう。

このブログ、「派遣切りにあった人は25%程度。それ以外はホームレスや関係のない人だった」(囲いの部分)→「派遣村の欺瞞」とするが、家も仕事もあり、生活に困っていない人は問題かもしれないが、ホームレスが派遣村に行くことは悪くないだろう(派遣切りに遭いホームレス状態の人と区別する実益がない)。

「「安保破棄」」はたしかに関係ないが、「「守ろう憲法」」は、「雇用問題とは関係」あるだろう(憲法第27条)。

コメント欄を見ると、プロセインの騎士さんの暴走が出た。「実際には労働意欲のない人間が大半」は完全な失言。ホームレス=労働意欲がない、とはならないからだ。

共産党の政治活動利用が卑怯というのもとんちんかん。なぜそれがダメなの?政治活動は自由じゃないか。反社会的な政治活動には見えなかったが。

生活保護を受けられるようになって、本当に真剣に仕事を探すと思います?」も全然ダメ。今生活できるかが大事だし、生活保護と仕事は直接は関係ないから(仕事をしていても生活保護を受けられる場合があるし、仕事だけで生活できない場合もある)。こんなこと書いて平然としていることが「堕落の極み」ですな。

「まさに、ゴネ得ですね。騒いだ者だけが得をする」→その通り。行動を起こすのはいいことである。

3.『徒然日記「失業貴族の観光ツアー 」』(http://blogs.yahoo.co.jp/naojuv/59787761.html
は、観光気分(直接携わっておらず、高みの見物という意味)のダメ記事である(なお、以下においては、重複しているところは原則として取り上げていない。ゆえに、2で書いたことは、3のブログにも当てはまることがあります)。

「スーツ姿で炊き出しに」(ZAKZAKから。2.の記事の囲みもそこからの引用のつもりだろうが、必要以上の掲載は著作権侵害の可能性がある)→スーツと生活の困窮は関係ない(スーツ姿=家がある・仕事がある、ということにはならない)。

このブログでも、「ホームレスのようにハナから働く気のない人」と中傷している。家がない=働く気がないとはならないし、ホームレスは住所がなく、普通の就職ができず、たとえば空き缶拾いをしていることがあることぐらい知らないのだろうか。こんなことを書く人は、人間失格とされても仕方ないと思うが(一般論として、理由のない差別や誹謗をする人は人間失格だろう)、「人格批判」だって。まずは己の文章を反省しろよ!

4.2や3のようなブロガーのメンタリティーが、ホームレス襲撃のメンタリティーなのか(差別、無理解、意味のない批判、その他)。くわばら、くわばら。きついことを書いたが、更生を願っているゆえ、お許しを。

5.最後に、年越し派遣村の村長の、湯浅誠さんは、野宿者支援をしている人である。だから、ホームレスがいても問題がないと思うのである。