フィリピンの大統領選挙は、ベニグノ・アキノさん(上院議員。暗殺された父親と同名。また、コラソン・アキノ元大統領(故人)は母親)が、ジョセフ。エストラダさん(前大統領)や、マヌエル・ビリヤールさん(貧困から成功した実業家。報道より)を下して当選した。とりあえず、アキノさんの当選を祝します。
この話を持ち出したのは、興味深いデータを紹介したかったから。ただ、紙の情報ですので、図書館をご利用ください。
読売新聞2010年5月12日朝刊13版7面「『清新指導者』選ぶ」にある「フィリピンの『革命』以降の政権と経済状態の推移」のデータ(国際通貨基金、世界銀行)が興味深かった。
抽象的に書くと、1日2ドル以下で暮らす人の割合は、フィデル・ラモスさんが大統領の時に減っているが、貧困層の味方であるエストラダ大統領の時に、減少の割合が鈍っている。
一方、1人当たりの国内総生産(GDP)の伸びについても、エストラダさんの時はそんなに上がっておらず、アロヨ大統領時代に急速に上がっている。
どのような政策をしたかは調べていないが、貧困層の味方が本当に味方かは考えさせられた。
ただ、だからといって経済成長一本槍がいいわけでもないと思っているが(経済成長を否定する主旨ではない)。要はバランスなのだろう。