清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

これならば 旧司法試験 ましかもな

YOMIURI ONLINE「新司法試験 合格率最低25% 」(2010年9月10日 読売新聞。以下 http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20100910-OYO8T00225.htm
によると、「法務省司法試験委員会は9日、法科大学院の修了生を対象にした新司法試験の2010年の合格者を発表した。2,074人で昨年(2,043人)よりわずかに増えたが、合格率は昨年比2.23ポイント減の25.41%にとどまり、新司法試験開始から4年連続で下降線をたどった。政府目標から1000人近くも少な」いという。

旧司法試験と合格レベルがどう違うのかはわからないが、おそらくは、絶対評価で、そのレベルに達していない受験生が多かったのだろう。もしそうなら、仕方のないことである。しかし、法科大学院制度には問題が多く、旧司法試験下の問題点は、仕方がなかったかもしれないと思う。以下、,鵬辰─YOMIURI ONLINE「新司法試験合格『4人に1人』 法科大学院2極化」(2010年9月10日 読売新聞。以下◆http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20100910-OYO8T00238.htm
も参照しつつ、検討する。

,砲茲襪函◆嵎孤科学省は合格実績低迷の大学院への交付金補助金削減の方向で検討しており、再編・統合が広がる可能性がある」とのこと。合格者数の増減がなければ、合格率が上がることが予想され、それが狙いである。しかし、合格率が上がったら、レベルは担保されるのだろうか?教員は、競争率が低いのでレベルが担保されているかが問題となっていることを聞いたことがあるが、教員と法曹は違うのだろうか?一般論としては、競争が厳しいほうがレベルは担保されるんじゃないか?となると、旧司法試験の方がましだったのでは?と考えざるを得ない(何回受験しても受からない人の場合は、本人の人生と国の職業訓練の問題)。

△北椶魄椶垢函◆崋児島大の采女(うねめ)博文研究科長は(中略)『地域に根ざした法曹養成機関は必要』」と言っている。正論だが、法曹養成にも歴史があり(旧帝国大学と、私学の法律学校が主な人材の供給源だった)、容易ではないだろう。

早稲田大学の「教務主任の古谷修一教授は『厳しい状況でも学生が健闘したことは評価したいが、法学を専攻した学生が有利となっている現状は、旧司法試験への逆戻りだ』と危惧(きぐ)」していると言う。浜井浩一『2円で刑務所、5億で執行猶予』(光文社新書、2009)p154にもある話。結局、経験を積めばうまくなるものだ。その一方で、学部レベルでリーガルマインドを養う場がなくなっていいのか、ということもあり難しいが、私は、学部レベルで場がなくなることを危惧しているので、この点も旧司法試験のほうがマシなのではないかと思ってしまった。

以上検討した結果、法科大学院制度に今のところたいしたメリットはなく、旧司法試験でもよかったのではないか、と思った。旧司法試験と新司法試験、どちらのほうが顧客にとって満足かを調査しないといけないが、時間はかかる。息の長い検討が必要のようだ。

最後に蛇足。△砲茲襪函◆屬海瞭釮旅膤兵圓司法修習生となる11月からは、月20万円余りの給与が修習生に支給される『給費制』が、返済が必要な『貸与制』に切り替わる予定」だとか。ただでさえ法科大学院で余計に学費がかかるのに、その上「『貸与制』」なの?もしかして、真の狙いは、サヨクを法曹にしないため?もしそうなら、国民にとっては、弁護士の選択肢が狭まるので、損であろう。それはさておき、法科大学院の本場アメリカには、司法修習はない。司法修習でできることを、各法科大学院がすべきだろう。ところで、司法修習を残したのって、もしかして思想統制?

*ウェブサイトは2010年9月11日アクセス。